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「バキバキッ」体を貫いた恐怖 ルーキー岡田晃平と“痛み止め”の毎日

◇国内男子◇ANAオープン 3日目(14日)◇札幌GC 輪厚C(北海道)◇7066yd(パー72)◇晴れ(観衆3310人)

東北福祉大を卒業した今春、岡田晃平はプロとしての一歩を踏み出した。金谷拓実らから続く、台頭著しい学生アマチュア出身の次のスター候補。賞金ランキングはここまで43位と、来季のシード獲得圏内で推移する足取りは、実は決して軽くない。

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昨年の後半から腰の痛みの恐怖との戦いが続いている。ナショナルチームでの合宿中に行われたウエートトレーニングで負傷した。「バキバキッ」と身体を貫いた衝撃が忘れられない。学生最後の夏休みは治療と休養に追われた。

2022年の「日本アマチュア選手権」王者は、椎間板ヘルニアが癒えないままプロになり昨年末の最終予選会を9位で通過した。そのQTの最中も毎日のように痛み止めを服用した。明徳義塾中高時代もケガとは無縁だった22歳は今、ブロック注射を月2回のペースで打ってシーズンを戦っている。

痛みがひどい日は「靴下やパンツをはくことが一番大変」。6月の「BMW日本ツアー選手権」で4位に入った数週後に再び激痛に悩むようになった。7月の「日本プロ」は2日目に途中棄権。復帰後の8月「横浜ミナトチャンピオンシップ」からは3試合連続で予選落ちした。

「1勝する気持ちで入った」ルーキーイヤーで経験している想定外の苦しみ。特別保障制度(公傷)を利用し、オフに手術に踏み切る可能性もあるという。だから思い切り練習できる時間がうれしい。今週はまさにそんな1週間。ドライビングレンジで何時間も過ごせる状態で、3日目にはホールイワンも決めた。

前半3番(パー3)、9Iのドローボールが決まり、カップに入る瞬間も見届けた。「前のホールのボギーでイライラしてピンを狙った」。人生3回目、ツアーでは初めてのエース。「今週、めっちゃ練習しました。努力は報われましたね」とさわやかな笑顔で喜んだ。(北海道北広島市/桂川洋一)

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