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武藤俊憲「目標は優勝」 46歳で復活へのモチベーション

10月にプロ転向23年目を迎えた武藤俊憲は15日、大阪市内で「ミズノ ブランドアンバサダーズミーティング」に参加した。年に一度、契約プロが同社スタッフとともに、スイングなど様々なデータをチェックして意見交換を行う機会だ。

「僕はどちらかと言えば感覚派。今の若い選手は(最初から)科学的にゴルフと向き合える環境が整っていることがうらやましいけど、僕にはここがそういう場所かなと思います」。今回も精力的に動き、ある成果を確認した。

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「“ここだけ変わったな”というのがありました」。うれしそうに説明する“ここ”とは、クラブの入射角。「もともとダウンブローが人よりきつくて。それが5度ほど変わって(良くなって)いた」。パーオン率で2012年に部門別4位、16年に同3位になったショットを武器にツアー7勝を積み上げた男が、20-21年シーズンに14年連続で守ったシードを手放した。そのあたりからの数年間、悩み続けたアイアンショットの「バラつき」の要因がやっと解消されつつある。

QTランク2位で臨んだ今季は賞金ランキング93位に終わった。ツアー出場18戦のうち10試合で予選通過したものの、ベストフィニッシュは5月「ミズノオープン」の12位。トップ10入りはなかった。一方で同社のドライバー「ST-Z230」を使い、ドライビングディスタンスは部門別19位の297.89ydを記録。22年の286.96yd(42位)を10yd以上も上回った。

「飛距離は全然いけます。練習場で“そのドライバー、おかしいんじゃないですか?”とよく言われました。距離がすべてじゃないけど、やっぱり“まだいける”って気になるじゃないですか」

1学年下の谷原秀人は今季2勝を挙げた。「谷原も頑張っている。自分も若手に“まだまだだよ”と言えるように。シードとかもありますが、目標はやっぱり優勝です」。今月上旬のファイナルQTで17位になり、来季ツアー前半戦(今季実績は8月「フジサンケイクラシック」まで15試合)である程度出場できる見込みがたった。19年「パナソニックオープン」以来遠ざかるツアー8勝目へ。来年3月に46歳になるベテランが確かな手応えを得て、年を越す。(編集部・加藤裕一)

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