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プロ31年目・藤田寛之が“大先輩”から感じる刺激「自分はエージシュートできるのか」

「ヤマハゴルフ ファンサミット」の会場でプロ31年目のシーズンを振り返る54歳・藤田寛之の表情は、なんだか楽しそうだった。9月「日本シニアオープン」優勝は間違いなくハイライトだが、本当に話したいのはそこではないと言わんばかり。カテゴリーや国をまたいで戦った1年を「自分の中で新しかった」と位置付ける。

2020年のデビューから4年目に入って主戦場になったシニア(13試合)、推薦枠でスポット参戦のレギュラー(6試合)に加え、下部ABEMAツアー(3試合)にも出場。国内シニア賞金上位の資格で初めて海外シニアメジャー(3試合)の舞台にも飛んだ。

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レギュラーのシードを手放したばかりの頃、日々の原動力になった何とか若手に食らいつこうという思いにも変化が出てきたという。「刺激で言えばね、パッと振り返った時に大先輩たちがいる。60代後半、70を超えた先輩が、そこにいる。例えば、自分が68歳とかになって、『エージシュートできるの?』『元気にシニアツアー出られるの?』と。いや、すごいなって、どうやったらできるんだろうって」

73歳の高橋勝成がプレーを終えた後、当たり前のように練習場へ向かう姿を見て感じることが多くなったのは、海の向こうでの経験も大いに関係しているようだ。初挑戦だった5月「全米プロシニア」でベルンハルト・ランガー(ドイツ)と同組で回る幸運に恵まれた。その1カ月後、藤田も出場した「全米シニアオープン」では米シニアツアー最多46勝目を飾った65歳のプレーは衝撃的だった。「それがきっかけかな。帰ってきたら、国内にもたくさん(元気な大先輩が)いらっしゃるので」とうなずく。

2週前のサードQT(予選会)で跳ね返されたが、2024年もレギュラーで若手に混じる機会をゼロにするつもりはない。シニアオープン優勝により、来年は東京ゴルフ倶楽部での「日本オープン」にも出られる。こちらも資格を得ている「全米シニアオープン」が、全米アマと全米オープンの第1回大会会場だったロードアイランド州ニューポートCCで行われると聞けば、さらにテンションも上がるというものだ。

「“楽しみながら…”がシニアライフ」と言いつつ、気付けば自らのプレーに向ける目がシビアになるのは染みついた職人気質かもしれない。「ここ何年も、ショットだけは(良かったり悪かったりで)うまくいかないジレンマがある。フェードを使って打てばピンに飛んでいくみたいな、そういう高いレベルで自分のゴルフをね、もう一回やりたいなって思うんですよ」。モチベーションなら、いくらでもある。(編集部・亀山泰宏)

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