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杉浦悠太は「謙虚で真剣」 1年前の“アマ対決”制した蝉川泰果が脱帽

◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 最終日(19日)◇フェニックスCC(宮崎)◇7042yd(パー71)◇晴れ(観衆6865人)

終盤にスコアを伸ばしあぐねた最終組を、蝉川泰果が2つ前の組から猛然と追い上げた。4アンダー8位から7バーディ、2ボギーの「66」をマークして通算9アンダー。3打及ばず2位に終わり、タイトルを譲ったアマチュアの杉浦悠太(日大4年)を称えた。

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後半14番、14mのバーディパットが鮮やかにカップに沈んだ。「手応え的には良いタッチだったが、カップの4m手前から加速しはじめて、ちょっと強いかなと思ったらうまく入ってくれた」。会心の2連続バーディを奪ってスコアボードを見上げると、途端に緊張感が襲ってきたという。

スタート時にあった首位との8打差はいつの間にか2打に縮まっていた。状態が必ずしも良くないこともあり、ナーバスになった。2打目でウェッジを持てた16番、ロフト50度を選んでグリーンを外した。「手応えとまったく合っていない。左右のブレがすごくある」。リーダーをラクにするボギーに肩を落とす。上がり2ホールでバーディを並べたが、「ちょっと悔いが残る。あそこからもっと伸ばせるようになりたい」と反省の弁が口をついた。

1学年下の杉浦は「学生時代、自分よりも格上の選手だった」と語る。日本ゴルフ協会(JGA)のナショナルチームに入ったのは蝉川の方が遅かった。それでいて、「悠太は謙虚ですよね。本当にゴルフに真剣」。2018年には「日本ジュニア」を制しながら、エリートぶらない人柄にも惹かれている。「大学1、2年の時はあまりうまくいっていないイメージだったんですけど、去年の日本オープンでは(調子が)戻ってきたのが見えた」。同大会で蝉川は優勝し、杉浦が3位。だから「勝つことは不思議ではなかった」と思える。

アマチュアが獲得できない賞金額が繰り下がり、ともに2位フィニッシュの中島啓太と、それぞれ3000万円を手にした。賞金ランキングは3位に浮上。来季の強力なライバルがまた一人増えたが、「自分もプロとしての意地がある。(転向して)もう1年経った。アマチュア選手に勝ちを譲りたくなかった気持ちもある。残り2試合も全力で勝ちに行きたい」と、言葉にいっそう気合いを込めた。(宮崎市/桂川洋一)

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