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今季3日目最多7661人が来場 石川遼「特殊な」あさイチショットから再浮上

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 3日目(11日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)

午前7時半のピンチを切り抜けた石川遼がムービングデーになんとか浮上した。濃霧による視界不良で順延されていた第2ラウンド。再開ホールだった後半14番の2打目は、あさイチのショットにしてはあまりに厳しすぎる「特殊な」ライ。足場はバンカー、ボールは腰の高さほどのラフの中にあった。

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グリーン左手前の池が口を開けて待っているようなシチュエーションから、アイアンでコントロール。ピン左奥に8mをとらえて2パットパーで事なきを得て、その後はパー行進。「72」で耐えて1オーバー34位で予選を通過した。

引き続き行われた第3ラウンド開始までの20分ほどの練習時間が、その後のチャージを支えたという。直前の最終18番(パー5)で1Wショットを大きく右に曲げていた。「“消したい”ボールが唯一出てしまった。修正しようと、良い課題を持って臨めた」。3ホール目の12番をきっかけに前半インで4バーディ。後半2番でフェアウェイバンカーから1.5mのチャンスを作り、続く3番(パー5)では左のセミラフからベタピンにつけて6つ目を奪った。

ひとケタ順位に上げたところで、4番(パー5)から2連続ボギーをたたいたのが「痛かった」。いずれもティショットが右に流れたところから、短いパーパットを打てなかった。首位の今平周吾とは9打差の状況に「あしたはいくつを目指そうというよりは、そのホールごとにうまくプレーして、自分のベストを目指すしかない」と冷静に話す。

連覇が遠のいた一方で、小雨が落ちた会場に集まった大ギャラリーに感謝した。昨年、入場無料をうたった大会は今年、再び有料チケット制になったが、この日は3日目としては今季の男子ツアーで最多の7661人が来場。「昨年の無料はビックリしましたし、認知度も上がったと思う。来てみないと分からないこともある。その魅力を我々も伝えていかないといけない」。大会アンバサダーとして最終日の“裏街道”でのティオフは免れた。見せ場はきっとまだ作れる。(静岡県御殿場市/桂川洋一)

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2023年 三井住友VISA太平洋マスターズ



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