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「アダム・スコットだって“同じ人間”」 平本世中は日本オープンで学んだ

◇国内メジャー◇日本オープンゴルフ選手権競技 3日目(14日)◇茨木カンツリー倶楽部 西コース(大阪)◇7315yd(パー70)◇曇り(観衆5277人)

昨年、初出場で予選を通過したこの大会最大の収穫を生かす機会が、1年後に訪れた。ツアー自己ベストに並ぶ「65」をマークして通算6アンダー単独首位に浮上した平本世中(ひらもと・せじゅん)。下部ABEMAツアーが主戦場の23歳にとって、レギュラーツアーで首位に立つのも、最終日最終組をプレーするのも初めてになる。

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1番のバーディ発進で流れに乗り、上がりでも2連続バーディ。17番(パー3)は20mほどのスネークラインを沈め、18番(パー5)は3打目をしっかりピンに絡めた。「まさか首位で終わるとは思っていなかったですね…」と素直に驚きつつ、「あしたも緊張すると思いますけど、いつも通り自分のゴルフができれば、いい結果につながると思う」。どこか落ち着いた印象なのは、前年大会の経験が大きいのかもしれない。

3日目にアダム・スコット(オーストラリア)と2サム同組でプレー。「英語はあまりできないですけど…」と言いながら、必死にコミュニケーションを図った。

「自分も同じ人間。ギャラリーに見られながらのプレーは緊張する。それに抗うのではなく、その状況を認めながら回るようにしている」。それまで、限られたレギュラーツアーの舞台で気持ちが空回りしがちだった平本の胸に響く言葉だった。プレーを終えると、お互いのSNSをフォローし合う“おまけ”も付いてきた。

最終予選を突破して切符をつかんだナショナルオープンの舞台が、自力で出られる今季最後のレギュラーツアーでもある。「自分のゴルフをするという“核”は変わらないので。彼(スコット)でも緊張すると言っていたし、その状況を受け止めてやれれば」。ゴルフ人生を変える大チャンスを前にして、冷静に言った。(大阪府茨木市/亀山泰宏)

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