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前週Vの木下裕太が「インスタ再開しました」 反響のデカさに驚き更新

◇国内男子◇ACNチャンピオンシップ ゴルフトーナメント 事前情報(4日)◇三甲GCジャパンコース(兵庫)◇7295yd(パー72)

木下裕太は携帯電話を8年前から替えていない。さすがに“ガラケー”ではないが、3年前に「そろそろ…」と新品にしようとして、止めた。面倒くさかったこともあるが、基本的に必要性を感じなかった。「ツイッターなんてしたことないです」。気づけばツイッターが「X」になっていて「何だ、それ?」と首を傾げた部類の人だ。

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そんな男が前週「バンテリン東海クラシック」で5年ぶりの2勝目を飾り、インスタグラムを更新した。調子の良さもあり、2日目夜に3カ月ぶりに投稿を再開したが、基本は本人いわく「見る専」だった。

「僕は発信するタイプじゃないんですが、さすがに“これは…”と。今まで見たことがないようなコメントがあって」。いわゆる「いいね」は500を超えていた。「絶対、あの2人の応援の方が多いでしょ? 僕のことなんて、知らない人ばかりのはずなのに」。あの2人とは最終日最終組を一緒に回った金谷拓実星野陸也。知名度、実績とも上の相手に競り勝った自分への祝福の多さに驚いた。「優勝後の会見とか全部終わって、外に出るとジュニアの子たちが待っていてくれて…。だから(SNSを)頑張って見ようかなと」。自称「飽き性」の37歳の胸が熱くなった。

今大会もやる気満々だ。「体は正直きついんですけど、気持ちは落ち着いていて。きのうまでフワフワした感じはあったけど、きょうはもう“結構前のこと”って思ってるんです」。ツアー初優勝を飾った2018年「マイナビABCチャンピオンシップ」後は違った。出られなかったはずの「三井住友VISA太平洋マスターズ」「ダンロップフェニックス」に加え、最終戦の「日本シリーズJTカップ」も出場権を得た。「もう舞い上がっちゃって、それが続いちゃって」と優勝翌週「HEIWA・PGMチャンピオンシップ」はあっさり予選落ちした。

2週連続優勝へ。「狙えるのは僕だけですからね」。予選ラウンドのペアリングは「なんか面白いことをしてくれて」と喜ぶ。池田勇太植竹勇太と一緒の“トリプルゆうた”で「頑張れ! ユウタ!」と声が掛かったら3人全員が振り向きそうだが…。「あ、僕は向きませんよ。ユウタと言えば、そりゃ池田勇太でしょ?」。平常心で前向きに、今一番強いかもしれないユウタが笑った。(兵庫県三木市/加藤裕一)

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