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岩崎亜久竜が10バーディの猛チャージ 5月以来の予選通過へ

◇日韓亜男子共催◇シンハンドンヘオープン 2日目(8日)◇クラブ72CC・オーシャンコース(韓国)◇7204yd(パー72)

岩崎亜久竜が会心のゴルフをみせ気を吐いた。前半2番ホールから6連続バーディ、後半も4つのバーディをとり、10バーディ1ボギーの「63」というビッグスコア。予選通過圏外から、通算7アンダーでリーダーボードを一気に駆け上がった。

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5月の欧州ツアー「ソウダルオープン」以来の予選通過を確実なものとし、上位を狙える位置で週末を迎えることになる。「予選通過できるかわからなかったので、1個1個大事にやりました。でもほんと、予選通過できたので良かった…」と試合後は安どの表情をみせた。

この日はショットが毎度のようにチャンスにつき、パットも距離感ぴったり。「今日は特にウェッジショットが良かったですね。100yd以内が結構チャンスにつけられた」と隙の無いゴルフをみせた。

本人がこの日ベストプレーに挙げたのが、そのウェッジでバーディをとった6番ホール。ティショットをスプーンでフェアウェイにおき、残り130ydを50度のウェッジで2mにつけ、ど真ん中から沈めた。

「そのパー4でバーディが取れて、いい流れで次のパー5にいけたので、6連続バーディにつながったと思います」と一日を振り返った。

昨年は国内ツアーで賞金ランキング3位に入る活躍をみせたが、その資格で出場している欧州ツアーでは、ことし14試合に出場して予選落ちが10回、棄権が1回、賞金ランキングは259位と低迷している。

「もう本当に左右両方のミスが出ちゃうんですよね。原因は分かかってはいたんですけど、試合も続くし、なかなか良くならなくて…」とメンタル面もどん底にいたが、「1カ月前からようやく調子が戻ってきました」と上り坂に折り返したところで迎えた韓国での試合だった。

一日とはいえ久しぶりに強かったころの姿を見られたが、何か本人の中で復調のきっかけがあったのかと質問をぶつけると、「今週はアジアのご飯がおいしくて…。やっぱり米が好きで米が食べられるので、それがパワーになっているんですかね」とおどけるところも“らしさ”が戻ってきたか。

普段戦っている欧州ツアーの猛者たちを、「やっぱみんな飛んで曲がらないし、アプローチとパターもすごい上手いんで、難しいコースでもビッグスコアが毎回出る。なんでそんなスコア出るんだろうみたいなのがある」と評するが、今週は岩崎本人がソレをやってのけているから、欧州でもまれた経験が生きてきているのだろう。

昨年より幾分か体も細くなり、顔には無精ひげを蓄えて少し精悍な顔つきになった岩崎。「練習に行ってきます」と、久しぶりの予選通過に満足せず練習に行くところも“らしさ”が戻ってきた。(韓国・仁川/服部謙二郎)

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