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方向を間違えたら止めてほしい… 桂川有人が頼る人物

◇国内男子◇フジサンケイクラシック 初日(8月31日)◇富士桜CC(山梨)◇7424yd(パー70)◇晴れ(観衆894人)

今季は米下部コーンフェリーツアーで戦い、国内ツアー出場が約4カ月ぶりとなった桂川有人。直前に帰国したばかりと慌ただしい富士桜CCでの準備は、いつもと違う光景も見られた。

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練習の合間に言葉を交わす相手は目澤秀憲氏。8歳年上で日大ゴルフ部の先輩にも当たるコーチとやり取りをするようになったのは1カ月ほど前から。ショートゲームに始まり、この富士桜からはショット面にもその範囲を広げた。来季以降の本格タッグを見据えているという。

渡米中、米国人のコーチに助言をもらうことはあったが、日本人のコーチから教えを受けるのは初めてのこと。「自分は知識がある方ではないと思うので…」と切り出し、行動を起こした意図を明かす。打ち方はもちろん、考え方も含めて引き出しを増やすことで自らのイメージを膨らませていくことが狙いだ。

今季苦しんだ米下部の舞台には、予選会からの再挑戦を明言。「(技術的に)自分がいま進んでいる方向が合っているのか。間違った方向に行っていないのか。自分だけだと、間違った方向に行ってしまう可能性もある。それを止めてくれる人がいれば」。来季こそ最高峰のステージへはい上がるために、これまでとは違うアプローチで進化を模索している。

久々となる日本の試合で、初日は首位と3打差の1アンダー14位につけた。長いラフ、硬いグリーンは、むしろ米下部ではほとんど味わえない難しさ。6月に4日間を戦い抜いた「全米オープン」寄りのセッティングと感じた。

ショートアイアンを握れる場面では、奥のピンに対して果敢に突っ込んでいくシーンも。「米国に行っていない自分だったら、もしかしたら、もう少しビビりながらプレーして、ここまで攻められていなかったかもしれない」。確かな変化を感じながら、それでも立ち止まることなく上を目指す。(山梨県河口湖町/亀山泰宏)

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