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「地の利を生かす」あの河本力が1Wを9ホール握れるホームコース

◇国内男子◇横浜ミナト チャンピオンシップ ~Fujiki Centennial~ 初日(3日)◇横浜CC(神奈川)◇パー71(7231yd) ◇晴れ(観衆1452人)

斜面にぶつかってフェアウェイを走るボール。前半4番、低弾道で打ち出された1Wショットは536yd設定のパー5で2打目に174ydを残すだけになった。8Iで軽々2オンさせ、9mの下りのパットを沈めてイーグル。「あそこは刻むほうが難しい。ローボールを打てば絶対に左前にキックする。あれこそ“地の利です”」と、したり顔をした。

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日体大2年時から日々の練習でお世話になってきた横浜CC。「ホームコースですよね」と河本は言う。設計家ビル・クーアとベン・クレンショーによって2016年までに改造された西コース。バンカーの形状やグリーン周りが海外のトレンドのつくりになり、とりわけショートゲームのスキルアップにはもってこい。

もちろん、18ホールを知り尽くしていて、「地の利を生かすというか。どこからがフェアウェイのラインで、どこに行くとランアウト(転がってラフに入る)してしまうか頭に入っている。これくらいの(強い)風は“マスト”で吹いています」と隅々まで攻略ポイントが分かる。規格外のロングヒッターは他大会の多くのティイングエリアで3Wや2Iでの“刻み”を余儀なくされるが、今週はパー3を除く15ホール中9ホールで1Wを握れるという。

今大会の開催を知った時、「ありがたい。チャンスだ」と思った。毎日、自宅から通勤できるのも好都合。「知り合いが多くて期待されている」というプレッシャーも力に変えるつもりで、この日は上がり3ホールで2ボギーを叩きながら「68」をマーク。「修正できそう」な課題を明確にしながら3アンダーと上々のスタートを切った。

3週後に昨年初優勝を飾った「Sansan KBCオーガスタ」(福岡・芥屋GC)を控える中、前週の「日本プロゴルフ選手権」は体調不良に見舞われていた。扁桃炎で開幕前の3日間コース入りできず、診断書を持って試合に出場し42位。今週も病み上がりには変わりなく、猛暑の中、氷のうを首に当てながらコースを歩いている。

姉の河本結がちょうど先週、女子ツアー「楽天スーパーレディース」2日目に熱中症で途中棄権した。「びっくりしました。身近な人がなったので、『自分は体力があるから大丈夫』と思わず、熱を抜いて体を休ませてあげたい。ここは夏、めちゃくちゃ暑いことも知っている」。体調にも気を配って集中力をキープする。(横浜市保土ケ谷区/桂川洋一)

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2023年 横浜ミナト チャンピオンシップ ~Fujiki Centennial~



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