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9歳で石川遼“58”を目撃 服部雅也がツアーデビュー戦で2位ターン

◇国内男子◇中日クラウンズ 2日目(28日)◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)◇6557yd(パー70)

愛知・岡崎市出身とあって、服部雅也の当地での記憶は13年前にさかのぼる。「石川遼さんが『58』を出した(2010年大会の)最終日、ちょうど見に来ていたんです。すごい歓声で、何が起きているんだろうって」。まだ9歳だった。「そこに出られているのが、一番うれしい」。脳裏に刻まれた華やかなツアーの舞台に初めて出場するのが、思い出の大会という巡り合わせにテンションが上がっている。

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3月に三重県で開催された2日間36ホールの「中日・CBC杯中部プロアマゴルフ選手権」で優勝して切符をつかんだ初のレギュラーツアーは、月曜日から驚きの連続だった。「やっぱり、皆さんのバンカーとアプローチの技術ですよね」。練習場から目を見張ってコースに出ると、片山晋呉とラウンドのタイミングが重なった。「『(狙うのはグリーン)センターでいいよね』って。ああいう人ほどピンを攻めないんだ、と。(逆に)そんなに難しく考えていない」。ゴルフを突き詰めた永久シード選手のすごみの一端を感じることができた。

初日の好発進に続き、連日の「67」でプレー。後半の3バーディは、いずれもウェッジショットでピンに絡めてチャンスを仕留めた。通算6アンダーで1打差2位につけるリーダーボードを眺め、「予想できていなかったので、ちょっとビックリ。自分でいいのかという気持ちも全然、あります」。プロとしてスタートを切った今季、下部ABEMAツアーでは開幕から2試合連続予選落ちを喫していた。うれしい初賞金ゲットに「これから稼げるかも分からないので、ちょっと貯めておきます」と初々しい。

学生時代に戦ってきた中島啓太蝉川泰果はすでにツアー優勝を経験。「完全に先を行かれた」とリスペクトする同学年のプロに少しでも追いつくため、まずは下部ツアーで賞金ランク20位以内に入って来季同じ舞台で戦うことがことしの目標だった。「さすがに緊張すると思いますけど、ここまで来たら頑張りたい」。2人の上に立つ好位置で、ドキドキの最終組を回る。(愛知県東郷町/亀山泰宏)

<JGTO発足以降のプロ転向(日本ツアーメンバー登録)最短優勝>

1試合目/チョ・ビョンミン 2016年「関西オープン」※韓国でのプロ転向は2009年
2試合目/松山英樹 2013年「つるやオープン」
3試合目/金谷拓実 2020年「ダンロップフェニックス」
4試合目/片岡尚之 2021年「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ」

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2023年 中日クラウンズ



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