勝みなみ“スタンス格闘史” 「私、オープンじゃないとだめなんです」
メンタルコントロールの鍵は“つぼ” 中島啓太「ストレスが減る」
男子プロゴルファーの中島啓太が11日、横浜市のパシフィコ横浜で行われたジャパンゴルフフェアに登場。契約を結ぶテーラーメイドゴルフのイベント後に取材に応じ、新シーズンに向けた意気込みを語った。
今年は1月の「ソニーオープンinハワイ」に始まり、「ファーマーズインシュランスオープン」「ザ・ジェネシス招待」とPGAツアー3試合にスポット参戦。そのうち予選通過は1戦のみ(ソニーオープン)と苦しんだが、開幕が迫る国内ツアー新シーズンに向けて得られた収穫は多い。
<< 下に続く >>
「いつも感情を抑えるのは得意だったけど、試合で気分が上がっていくにつれて感情を抑えられなくなったこともあった」。常に冷静にプレーするためにはどうすれば良いのかをメンタルトレーナーに相談したところ、「(感情を)無くそうとするのではなく、“つぼ”を作って、そこに出し入れする」とアドバイスをもらったという。
「要らない情報や感情は全部つぼに入れて、(ラウンドが)終わったら反省するために出す。そういう意識で」と、2戦目の「ファーマーズ」から実践し始めたところ、「試合中のストレスが減る」と効果も実感。個人競技とはいえ、相手と同組で回るゴルフにおいて、感情を表に出さず、ポーカーフェイスでいることの重要性は大きいと語る。
また、アメリカ滞在中には2月のアジアンツアー「インターナショナルシリーズ オマーン」で海外ツアー初優勝を遂げた金谷拓実の姿も、テレビを通じて目に焼き付けた。「本当に刺激になった」。国内ツアーではすでに3勝を挙げている2歳上の先輩の背中を、懸命に追いかける。
3月30日開幕の「東建ホームメイトカップ」(三重・東建多度CC名古屋)で国内ツアーの新シーズンが始まる。「最初から良いスタートを切りたいし、そういう準備をしていきたい」。目標にはプロ転向後初の「優勝」を力強く掲げた。(編集部・内山孝志朗)