1年前のジャンボ尾崎 自身の始動は「3月ごろから」
ジャンボ「今年は英莉花に期待」 西郷にはエール
国内ツアー通算94勝を誇る尾崎将司が11日、千葉市内で行われた自身が主宰する「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーセレクション supported by ISPS HANDA」の終了後に取材に応じ、アカデミーが輩出した門下生たちへの期待を語った。
「良くなっている。今年は英莉花に期待」。国内メジャー2勝を含むツアー4勝でプロ6年目の原英莉花の新シーズンに大きな期待を寄せる。昨季は出場33試合でトップ10入り7回を記録したが、ルーキーイヤーの2018年以来となる未勝利に終わり、メルセデスランキング31位と不調に苦しんだ。
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「ゴルフ以外(の話題)で主役になることが多かったけど、ゴルフで主役になってほしい。去年は嫌と言うほど苦しんだと思う」と話した上で、「あいつは頭も体も悪いけど、それを本人がわかってきて『今年は頑張ろう』と言い切ったから、25(歳)までに大輪の花を咲かせてほしい。後からだと難しくなってくる」。15日で24歳になる“愛弟子”に檄(げき)を飛ばした。
また、大会連覇の懸かる国内ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」(3月2日~/沖縄・琉球GC)をペナルティが課されることを覚悟の上で欠場し、同週開催の米ツアー「HSBC女子世界選手権」(シンガポール・セントーサGC)に出場するアカデミー1期生の西郷真央については、本人の決断を尊重。「海外で戦ってほしいとか、そういうことは思わない。本人次第。やりたい方でやればいい」と語った。
一方、1月で76歳になった自身について「日々の生活は充実している。ここには毎日来ている。ここ2、3年は(千葉から)離れたことはない」。アカデミーの拠点であり、自身の“庭”でもある練習場の手入れは自ら行っている。「歳をとると庭の世話をする人が多くなるけど、そんな感じ。生徒のためだけじゃなくて、自分が気持ちよくなるために」と笑顔で話した。
2019年11月「ダンロップフェニックス」を最後に遠ざかるツアー出場については明言を避け、「俺はこうしたい、ああしたいというのはない。そういうことを思えるというのは幸せなこと」と語った。(編集部・内山孝志朗)