スコアはうれしいけどショットは悔しい

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 2日目（2日）◇東京よみうりCC（東京）◇7023yd（パー70）

5バーディ、2ボギーの「67」で回った河本力が、通算5アンダー7位につけた。「スコアの目標はクリア」と1日2アンダーに設定した数字は、優勝を目指すには少し物足りない。控えめな目標は難関コースを攻略するための“自制心”だ。

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17番のセカンドショット

「Sansan KBCオーガスタ」、「バンテリン東海クラシック」で2勝を挙げたルーキーイヤーは、思い返すと悔しいショットのほうが多かった。直近で振り返っただけでも、5位で終えた「三井住友VISA太平洋マスターズ」で2度シャンクしたショットが悔やまれる。「17番でOBにした。シャンクなんか、プロはめったにしない」。パワーを武器にした豪華なプレーが持ち味のひとつだが、気持ちのコントロールができずに出るミスが許せなかった。

今週も2日目を終えて7位につけながら、2日連続ボギーにした10番が引っかかる。ティショットは2日とも完ぺきだった。フェアウェイに置いてエッジまで残り約100yd。「考えることが多くて、気持ちからミスショットを引き寄せた」とグリーンを外してボギーにした。平均ストロークが「4.467」と難易度の高いホールだが、「フェアウェイど真ん中からボギーを打つことはあまりない。みんなならイージーパーを獲ってくる」とやっぱり悔しかった。

あまり欲は出しません

「めちゃくちゃ勝ちたい」と思いは強く持ちながら、欲を出したらボギーが出るのも分かっている。「18番はパーが獲れたら最高、9番のグリーンも難しい。そういうところはしのいで、ロング（パー5）はしっかり獲る計算」とはじき出した“1日2アンダー”は、この2日ともクリアした。

攻めたい気持ちをぐっとこらえた目標設定。「ここで勝ったら、いいシーズンだったと言えると思う」と、勝負所をじっと待っている。(東京都稲城市／谷口愛純)