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アフリカ2連戦後のトラブル 前日帰国の香妻陣一朗が2アンダー

◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 初日(17日)◇フェニックスCC(宮崎)◇7042yd(パー71)

高校時代を過ごした宮崎への道のりは想像以上に長かった。直近2週でアフリカに滞在した香妻陣一朗が会場入りしたのは開幕の前日。用具使用契約を結ぶ住友ゴム工業(ダンロップ)のホスト大会で「申し訳ない」とプロアマ戦を欠場したのにはワケがあった。

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アジアンツアーのビッグイベントとして立ち上がったインターナショナルシリーズの2試合に出場。日本からトルコ・イスタンブールを経由してモロッコ・カサブランカに渡り5位。エジプト・カイロで腹痛に苦しみながら9位に入った。カイロからの帰国便は再びトルコ経由だったが、乗り換えに間に合わないトラブルが発生。イスタンブール空港で丸一日過ごす羽目になった。

苦労した旅の甲斐は確かにあった。「当初の目標はアジアのシードを取ることだったので。達成はたぶんできたと思う」。現在のアジアンツアーの賞金ランキングで53位。来季の出場権が獲得できそうなポジションを確保した。

サウジアラビア政府系ファンドに後押しされたアジアンツアーは今年、息を吹き返し、新リーグ「LIV招待」参加選手も多くフィールド入り。「ランキング上位の選手たちも出てくるようになった」実感がある。香妻もLIVに3試合出場し、2戦目のポートランドで6位に入るなど経験を積んだ。

「いろんな刺激はやっぱり海外に行くとあります。日本だけでやっていると慣れもあって、成長しづらい部分はあると思う。いろんなところに行って、いろんな選手、いろんなコースに触れていると成長できるのかなと思う」

時差ボケにも負けず、国内ツアー復帰戦は初日「69」で回った。前半17番(パー3)を終えた段階では2オーバー。「向こうのグリーンが重くて、ここの(転がりが)良いグリーンに合わせるのが最初は大変だった」とフィーリングを合わせて2アンダー27位まで巻き返した。長距離移動も、トラブルも、疲れだって言い訳にできない戦いをやってきたつもりだ。(宮崎市/桂川洋一)

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