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早大1年生アマ中野麟太朗 初レギュラーツアーへの“珍道中”

◇国内男子◇マイナビABCチャンピオンシップ 事前(2日)◇ABC GC(兵庫)◇7217yd(パー72)

意気揚々と出発してゴルフ場に到着。しかし、周りには誰もいない―。

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10月30日、今大会の出場権がかかった「石川遼インビテーショナル ジャパンジュニア&カレッジマスターズ」でアマチュアの中野麟太朗(早大1年)は会場とは違うコースに行ってしまったそうだ。

「ナビに入れたんですけど、違うところに行ってしまって…。履歴を見たけど間違えてなかったから、ナビの“バグ”だったのかな…」。何とかABC GCに到着したのはスタートの45分前だった。ティオフまでの短い時間はショットの練習をほどほどに済ませ、「グリーンが速いと聞いていたので」とパッティング練習に30分を費やした。そのかいあってか、スタートから3ホール連続で5mのパーパットを沈めてピンチをしのぐと、上がってみれば「68」。トップのスコアで本戦の出場権を獲得した。

その後には“本業”も待っていた。31日の朝の便で東京へ戻り、そのまま大学の授業に出席。兵庫に戻ってきたのは1日の夜だった。大学では教職課程も履修しており、「できる限り単位を取れるように」。慌ただしい1週間になっている。

日本人の父親と台湾人の母親を持ち、歴史上の偉人、勝麟太郎(海舟)が名前の由来。台湾生まれ東京育ちの18歳は、両親が買っていたというゴルフ漫画をきっかけにクラブを握り、目標とするゴルファーにジョン・ラーム(スペイン)を挙げる。

10月のABEMAツアー「石川遼 everyone PROJECT Challenge」ではプレーオフ惜敗の2位に入った。レギュラーツアー初出場を前に「将来はアジアアマに勝ってマスターズに出たい。そのためにはアマチュアランクを上げないといけないので頑張りたい」と意気込んだ。(兵庫県加東市/内山孝志朗)

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