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石川遼は中島啓太のプロ転向に何を思う 14年前を回顧

◇国内男子◇パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 事前(21日)◇小野東洋GC (兵庫)◇7113yd(パー72)

関西を代表する巨匠・上田治氏の設計コースでは過去に2011年「日本プロゴルフ選手権」や2018年「関西オープン」が開催されてきた。前週、プレーオフで敗れた石川遼は「総合力が問われるコース」とすでに今大会に向けてマインドチェンジしている。

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「いい終わり方をしたかったなというのはある。でも、ゴルフは全体的には悪くないので、調子に乗らずにしっかり自分のことを理解してプレーをしたいなと思います」

小野東洋GCには343ydと“ワンオンチャレンジ”が魅惑的ながら、右サイドにOBゾーンが待ち構える10番パー4など、正確なティショットを要求されるホールが多い。「僕の中ではセカンドショットとパッティング勝負で勝負していこうかな」と緻密な戦略を立てている。

今大会の注目はやはりプロデビューする中島啓太。昨年アマチュア優勝を成し遂げ、海外メジャーに参戦、世界アマチュアランキング1位を2年連続でキープした姿は石川の目から見ても「数字以上に、満を持して臨んでいる感じを客観的に見て感じる」と言う。

石川の場合は2007年にアマとして初出場したプロのトーナメント「マンシングウェアオープンKSBカップ」で優勝したのが始まりだった。当時高校1年生。翌08年1月に16歳でプロ転向を決めた。

14年前の記憶は「歳も若かったので、プロ転向すること自体に賛成の人は周りに少なかった」と今も鮮明に残っている。「自分はめちゃくちゃ下手だと、プロで通用するわけがないと思っていた」。アマチュア優勝で得たシードの2年間は「勉強」のつもりで、「とにかく結果が出なくても上手くなることだけを意識して、練習して、予選落ちをして、また練習して…の繰り返し」を意識していたという。

直後から予想を反した勢いで活躍を見せていくことになったが、「どんな成績を残すか」という挑戦心は今も変わらない。(兵庫県小野市/石井操)

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