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木下稜介が“形見”の1Wを手に奮起 「67」で今季初V射程

◇国内男子◇フジサンケイクラシック 3日目(3日)◇富士桜CC(山梨)◇7541yd(パー71)

家に眠っていた5年前の1Wが、心強い武器になっている。「1Wが本当によくなったので、気持ちよくプレーできています」と、木下稜介が「67」をマークして今季初優勝が見える位置につけた。

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3日間のフェアウェイキープ率は7割超えの全体6位。今週から投入したブリヂストン「ツアーB JGRドライバー」がかみ合っている。2017年モデルのヘッドで、お世話になったメーカーのクラブ担当者が4年ほど前にくれたもの。「すごく信用してクラブのことを聞いていた方で、病気で亡くなってしまった」と形見になってしまったが、当時はスピン量が足りずに本戦で使う機会がなかった。

部屋にしまっていた1本を引っ張り出したのは先週のこと。スイング改造や肉体強化でヘッドスピードが上がったいま、スピン量が増えてアゲンストで球が飛ばずに悩むことが多かった。「古い1Wに変えたらスピン量が落ち着いた。今になって自分にマッチするようになった」と数年越しにピタリとはまった。

5バーディ、1ボギーとスコアを伸ばし、通算8アンダー3位。「きょうの自分を越えられれば、優勝できると思う」と、大切な1本を手に首位を3打差で追いかける。(山梨県河口湖町/谷口愛純)

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