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2022年 Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント
期間:08/25〜08/28 場所:芥屋GC(福岡)
竹安俊也「あしたが勝負」 息子の笑顔をかけたムービングデー
◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 2日目(26日)◇芥屋GC(福岡)◇7191yd(パー72)
勝敗を左右する3日目は“ムービングデー”と呼ばれるが、竹安俊也だけはちょっと違う意味合いで勝負をかけている。「一球入魂、最善の策を尽くして頑張ります」と気合を入れたが、会場ではしゃぐ息子を想像したら少しほおが緩んだ。
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「最終日最終組になったら、家族が飛行機に乗って来てくれる」。今週はまず、それを目標に頑張っている。2季連続で予選落ちだった本大会で2位発進を決めると、2日目も5バーディ、2ボギーの「69」と粘って通算9アンダー6位で予選通過。「自分の実力以上のものが出ている」と予想を上回る結果に期待が膨らむ。
「調子はいいので、あとは日ごろの行いですね」と心を改めたのは昨年末。東北福祉大のひとつ上の先輩、田村光正のストイックな姿に影響された。「トレーニングを何度かお付き合いしたけど、毎日クタクタになるまでトレーニングをして、帰ってからも子育てを頑張っていて、尊敬します」。朝6時に始まり、トレーニングにラウンドに身体のケアに、終われば子どもの世話に…と頑張る姿勢が自分には足りなかった。
育児の面ではまだまだで「子どもを寝かしつけようとすると、自分が先に寝てしまう…」と妻に頼りがち。まずはゴルフの取り組み方から見直して、トレーニングや練習法も一新して飛距離もアップした。今年は8試合を終えて賞金ランク59位と、2018年以来の賞金シード復帰も見えている。
「日ごろの行いをちゃんとしていたら、自ずと結果が出てくる」と、首位と2打差につけて、息子を初めて会場に呼べるチャンスも巡ってきた。「ボクを見たら“パパ”ってティグラウンドに乗ってきそう。絶対に元気が出るので、来てほしい。あしたが勝負」。何が何でも最終日最終組に入ってみせる。(福岡県糸島市/谷口愛純)