大槻智春が3年ぶりツアー2勝目へ単独首位 2打差2位に今平周吾ら
2022年 ゴルフパートナー PRO-AMトーナメント
期間:05/19〜05/22 場所:取手国際GC(茨城)
“平成の怪物”がプロツアーに初見参! 松坂大輔氏は初日「79」
◇国内男子◇ゴルフパートナーPRO-AM トーナメント 3日目(21日)◇取手国際GC(茨城県)◇東コース6804yd(パー70)
元メジャーリーガーで“平成の怪物”こと松坂大輔氏が、アマチュア50人による2日間36ホールストロークプレーのスクラッチ戦に出場。2バーディ、7ボギー2ダブルボギー「79」で回り、27位で初日を終えた。「楽しいラウンドだった。パー70ですけど、70台で回れたらいいなと思いながら回っていたので、ギリギリ達成できて良かった」
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球界のスーパースターが朝の練習場に現れると、その一挙手一投足にギャラリーの視線が集まった。まずはウェッジを打ち始め、アイアン、ドライバーとクラブを持ち替えながら身体を温めていく。「ちゃんと当たれば300yd以上はいく。ベストは2アンダー『70』が何回か」という腕前のスイングを間近で見ていた観客は「スイングスピード速すぎ…」と驚きを隠せない様子だった。
「見られている距離が近いので緊張する。野球よりも見られている感覚がある」と緊張しながら迎えたスタートの1番(パー4)、ティショットを右に曲げて林の中に入れたが、2打目を低い弾道で林から出してグリーン手前のバンカーまで運んだ。ピンまで30ydほどのバンカーショットはナイスアウトで「めっちゃ緊張した。出なかったらどうしようと思った」と一安心。2パットのボギーで発進した。続く2番(パー3、178yd)ではティショットで1オンさせ、落ち着いて2パットで沈めてパーとした。
6番(パー3、178yd)ではティショットをピンそば1mにズドンとつけて初バーディを奪うと、見せ場は前半の最終9番(パー5、548yd)で訪れた。推定300ydオーバーのティショットを放ってフェアウェイど真ん中をキープ。同組の岡田絃希と大田和桂介がフェアウェイウッドで2オンを狙っていく中、松坂氏は235ydの2打目で4番アイアンを振り抜いてピン3mに2オンさせると「こういうのもたまにはないとね」とニヤリと笑った。
唸るように飛んでいったボールを見ていた大田和もこれには思わず「やばい…」と声を上げたほど。イーグルパットは惜しくも外れたが、タップインのバーディを奪ってギャラリーを沸かせ、「松山英樹にはなれなかったです」と話した。
ハーフターン時には、福岡名菓「博多通りもん」とトマトをほおばって栄養補給。後半は3ボギー、1ダブルボギーとスコアを伸ばせなかったが、最終18番まで笑顔は絶えなかった。
首位と9打差で迎える最終日に向けて「きょうよりも少しでも打数を縮められるようにしたい。あしたも朝イチのティショットは緊張するでしょうけど、そんな中でも一緒に回る方たちとも楽しめたらいい」。本業とは違うフィールドで躍動する“怪物”のプレーが期待できそうだ。(茨城県つくばみらい市/内山孝志朗)