稲森佑貴と星野陸也は次週「全米プロ」に出場する

◇国内男子◇アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ 事前情報（11日）◇大洗GC（茨城）◇7163yd（パー70）

2週前の「中日クラウンズ」で優勝した稲森佑貴、開幕戦「東建ホームメイトカップ」を制した香妻陣一朗、そして今週のディフェンディングチャンピオンでもある星野陸也は今大会終了後に渡米する。19日（木）開幕の「全米プロゴルフ選手権」（オクラホマ州サザンヒルズCC）に出場。メジャーへのタフな戦いの始まりだ。

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稲森は今季初勝利によって世界ランクを前週の133位から自己最高の91位（現在93位）に急浮上させ、大会初出場を決めた。過去に2回参戦した「全英オープン」以来となるメジャーは、吉報が届くと「ソッコーでエントリーした」という。「楽しみな気持ちの方が勝ちます。もちろんコースセッティングはタフだけど、米国でのプレーが去年2月のWGC（ワークデイ選手権）以来なので本当に楽しみ」

香妻は27歳にして初めてメジャー切符を手に入れた。「やっと出られるので楽しみ。そういう舞台で戦える。勢いのある名前のある選手たちと回ってみたい」。週明けの出国を予定しており、「どうなるか分からないので、出たとこ勝負です。意外といけそうな気もするんです。時差ボケとか体に関しては」と、こちらも不安が期待を上回っている。

自身初のメジャー大会に意気込む香妻陣一朗

悩ましいのが、6月の「全米オープン」出場をかけた予選会が「全米プロ」最終日翌日に日米で開催されること、また同週に7月「全英オープン」の出場権が上位者に付与される「ミズノオープン」が岡山県で行われることだ。両方の競技への参加は事実上、難しい。

新型コロナウイルス感染症に関するワクチンの接種回数によって、帰国後の隔離日数、つまり国内でプレーできる日時も変わってくる。香妻は「USオープンの予選は日本でエントリーしていた。米国で受けられないか聞いているところ。でも（全米プロで）予選落ちしたら、どうするか…。ミズノには間に合うのか…と。難しい選択ではありますけど、その時の体調などと相談したい」とスケジュールは流動的だ。

昨年に続いて「全米プロ」に出場する星野も「悩ましいところ」と心境を明かす。ただし、現在67位の世界ランクを60位以内に浮上させれば「全米オープン」の出場権が手に入り、今大会で優勝すれば「全英オープン」出場も決まるとあって、大洗GCでは気合が入る。「最終予選に出る以前にまず60位以内を目指したい。だから、（今週も）より優勝したい。全英も確定するので。そこがひとつの目標です」

「全米プロ」に出場する日本勢は3人のほか、松山英樹、金谷拓実、木下稜介がいる。（茨城県大洗町／桂川洋一）