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香妻陣一朗 防戦と葛藤の中でつかんだ「苦しい」2勝目

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 最終日(3日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7081yd(パー71)

「こんなに苦しいなかで勝てたのがうれしい」。3打差の首位から出た香妻陣一朗は初日から不安を抱いていたショットの感覚を戻せないまま「防戦一方」だったが、プレーオフの末に2勝目を手にした。

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前半1番からピン手前2mを外し、3番(パー3)では1.5mのチャンスも生かせない。同組の星野陸也の追い上げを感じながらも攻めの姿勢に転じきれず、一時は「きょうは僕の日じゃないかも」と思ったという。

そんなネガティブな感情は5番のイーグルで変わった。残り102ydの2打目を58度で打つと、ボールはピン奥からバックスピンがかかってカップイン。両手を上げて喜び、右手を力強く握った。「もしかしたら(チャンスは)あるかも」。この時点で後続との差を1打から再び3打として少しだけ心に余裕ができた。

後半へと折り返し、12番を終えてスコアボードを見ると、桂川有人の猛追に気がついた。5番以降、パーでしのいでいる自分が「このままだと負ける」。優勝争いを意識して、パターを握る手は「ショットの不安なのか、緊張からなのか」スムーズに動かなくなった。ともにパー3の13番で2mのパーパットを外し、16番ではアイアンショットを左に引っ掛け、3mを外してボギーを喫した。

トップに並ばれた桂川に1打差をつけられ、追われる側から追う側へ。そこから「獲らないといけない」と気合を入れ直し、17番(パー5)、18番で連続バーディを奪取した。桂川とのプレーオフでも根底にあったのは「負けたくない」という気持ち。ピン右横7m弱につけたウイニングパットをねじ込み、歓喜のガッツポーズをつくって咆哮した。

初勝利はただただ勝ったことがうれしかったが、苦しいなかでつかんだ2勝目は「ゴルフ人生の中で調子が悪い時に考えさせられる優勝になった」。開幕前は「稼げるのかな」と不安と葛藤した日々もあったといい、国内初戦からの勝利は自分でも「予想外」だった。

今季掲げる目標は「複数回優勝」と「海外メジャー挑戦」、そしてゆくゆくは「賞金王」争い。ツアーはまだ始まったばかり。幼少期からの夢でもある海外メジャー挑戦も少しばかり近づいている。(三重県桑名市/石井操)

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