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「フルシードと初優勝」狙う桂川有人と「10代での優勝」掲げる久常涼

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 事前(29日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7081yd(パー71)

ツアー初戦の1月「SMBCシンガポールオープン」で2位に入り、7月の海外メジャー「全英オープン」の出場権を獲得した桂川有人。今季はビッグイベントを控え、夢舞台に心躍らせる一面もありながら「気にしすぎてもいい方向に行かない気がする」とマイペースで臨むつもりでいる。

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前年大会では同年代の金谷拓実が優勝を飾った。そのイメージがあるという桂川もツアー初優勝が待たれる身。「上位争いをして、(最終的に)優勝争いをしていきたい」と意気込んだ。

高校時代をフィリピンで過ごした23歳は、いずれは海外に挑戦したい気持ちがある。勝利を味わえば自信につながり、シードを手にできれば海外挑戦に向けて余裕が生まれる。「それこそ国内メジャーとか勝てたら最高かな」と欲はありつつも、「第一はフルシード。それに加えて優勝して最終戦に出られれば」とシナリオを描く。

同じく意欲的に飛び立った先の海外で日焼けして帰ってきた久常涼は「ずっと待ち望んでいた」と国内での開幕に胸を高鳴らせた。下部ツアーからレギュラーツアーにのし上がった昨季を経て、今季からツアーにフル参戦する。「初戦から優勝を目指して頑張れればいいなと思います」と目をギラつかせた。

1月「SMBCシンガポールオープン」は入国制限により出場できなかったが、2月から3月にかけてアジアンツアー3連戦に出場した。「インターナショナルシリーズ タイランド」では「2日目に首位に立つのは初めでどういう戦い方をしていいのか分からなかった。緊張して3日目に臨んだけど、その緊張でいいプレーできずの4日目も伸ばしきれず。日本ツアーの前に経験できてよかった」と反省も収穫もあった。

海外でも抱えていたという課題は「下が硬いところとか、いろんな所から打つアプローチが一辺倒で上手くできていなくて簡単にボギーを打っちゃって。ショートゲーム全般が良くない」。途切れることなく試合に臨んだことを前向きに捉え、今大会では「対応力とか自分に期待したい」。9月生まれの19歳は「10代での優勝」を目標に掲げた。

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