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「一緒にマスターズに」 金谷拓実は中島啓太の“誘い”にテンションアップ

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 初日(11日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)

インターネット中継で後輩の快挙を見届け、気持ち良く眠りについて臨んだ前週最終日は伸ばしきれずに7位フィニッシュ。自らのプレーにフラストレーションをため込んだ金谷拓実だったが、一夜明けてまたテンションが上がった。

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連絡を取った相手はアラブ首長国連邦で行われた「アジアパシフィックアマチュア選手権」を制した中島啓太(日体大)。2018年に金谷も勝った大会で「マスターズ」切符をつかんでくれたことだけでもうれしかったが、「彼から『一緒にマスターズに出たいです』と言ってくれた」。かねて目標にしてきた年末までの世界ランキングトップ50入りへ、気持ちは一層燃え上がった。

「そのためにも優勝したい」と臨む今週は、2年前にアマチュア優勝を飾ったコース。賞金ランキング1位の木下稜介、2年前にデッドヒートを繰り広げたショーン・ノリス(南アフリカ)が同組でオーバーパーをたたく中、しぶとくスコアメークした。

インスタートから505ydのパー4となる11番ではティショットを左に曲げたが、60ydを残した3打目を1mに絡めてパーセーブ。右の林に突っ込んで2打目を横へ出すだけとなった14番でもパーを拾い、そこから15番、16番と2連続バーディ。最難関ホールの6番で左の林に入れてダブルボギーを喫したが、「それ(6番)以外は良いプレーができた。ティショットをミスしてしまったホールでも、うまくリカバリーできた。全体的に悪くない」

昨年10月のプロ転向後、国内ツアーでは予選落ちがないどころか、トップ20を外したこともない23歳。日本での最後の予選落ちはアマチュア時代、大会初出場となった2018年の当地までさかのぼる。「松山(英樹)さんと同じ組で回る緊張感でいっぱいだった。出だし10番のティショットを大ダフリして、フェアウェイに届かないくらい緊張していた。(自分の状態より)そっちの緊張の方が大きかったのかな」。ほろ苦い記憶すらも、なんだか特別感のある舞台だ。

「68」で1打差4位の好スタート。「今週も来週(昨年勝ったダンロップフェニックス)も相性のいい試合だと思う。難しいコースなので、しっかり粘り強くプレーしたい」。はっきりとタイトルに照準を定めている。(静岡県御殿場市/亀山泰宏)

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2021年 三井住友VISA太平洋マスターズ



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