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セオリー超越の好奇心 中島啓太はオーバーパーでもチャレンジ完遂に納得

◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 初日(30日)◇三好CC西コース (愛知)◇7300yd(パー71)

パープレーで折り返した後半2番(パー5)、中島啓太(日体大3年)はフェアウェイからのセカンドを前に武者震いした。

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グリーンに向かって大きく打ち上げるショットの残り距離は267yd。「フェアウェイに行った時点で、普通だったらバーディを計算するホール。普通のマネジメントだったら、7Wで(同組の)石川遼さんみたいに(グリーン)手前のラフまで運んで、そこからバーディチャンスにつける」。定石の攻め方を理解した上でバッグから3Wを抜いた。

「スプーンでカット(して打つショットを)、どうしてもやってみたかったんです。スプーンでスライスをかけて、265ydを(グリーンに)止めたいっていう好奇心しかなくて」と照れくさそうに笑う。アマチュア優勝を達成した前週から変わらず、テーマは「挑戦」。あえてセオリーから外れた攻め方にチャレンジした。

カットしきれなかったショットは想定以上にキャリーが出て、奥のバンカーへ。左足下がりの難しいライから1打で出せず、バンカー内に残ったボールは“目玉”になっていた。ロングホールでバーディを織り込むシチュエーションからボギーをたたいても「普通だったら腹も立ちますけど、まったくイライラしませんでした」。自分の決めごとを貫けたから、どこかスッキリしていた。

続く3番はフェードヒッターの中島にとって厄介な左ドッグレッグ。左からの風も吹く中、パー3以外の14ホールで1Wを握る前週からのプランを変えずにドローボールで右のファーストカットに置いた。「今までだったら右にふかすミスだったり、左に曲がりすぎるミスだったと思う。うまくコントロールできたのは成長」とうなずく。

大型マレットにスイッチしたグリーン上で33パットを要し、「73」の2オーバーで73位スタート。それでも「迷わずに決め打ちというか、決めたスイングで振り切れた。ミスはほとんどなかった」という1Wショットへの充実感が上回る。ラフからのショットでも的確にグリーンを捉え、パーオン率は72.22%(13/18)を記録した。

「(カットラインも)考えないといけないとは思う」とスコアへの意識をのぞかせつつ、「優先順位は自分の挑戦を続けること。それはブレたくない」。21歳の覚悟は決まっている。(愛知県みよし市/亀山泰宏)

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