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「僕は驚かなかった」 金谷拓実と中島啓太の相関関係

◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 事前(29日)◇三好CC西コース (愛知)◇7300yd(パー71)

「驚いた人もいたかもしれませんけど、僕は驚かなかった」。金谷拓実中島啓太(日体大3年)のアマチュア優勝について語った言葉は、優勝した中島本人へ送った祝福のメッセージそのままでもある。アマチュア時代から切磋琢磨してきた2学年下の戦友に対するリスペクトがにじむ。

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2015年の「日本アマ」決勝で戦った2人。金谷が17歳、中島は15歳だった。「あの試合が最初。その後ナショナルチームに入ってから一緒に遠征するようになって、ゴルフの考え方とか、これからどうすればいいかとか話し合ってきた。僕にとって、彼の存在は大きいです」

大学の先輩である松山英樹は仰ぎ見る偉大な目標だった。「松山さんは自分が小さいときから活躍していたので、(目標と同時に)遠い存在でもあった。啓太くんはアマチュアのときから一緒で、行動するときも一緒だったから」。遠くから背中で引っ張り上げてくれる松山と隣で競い合う中島。2方向からの刺激が、金谷を成長させてくれた。

前週「パナソニックオープン」を欠場してトレーニングに充て、コンディションを整えて臨むシーズン終盤。この日中島とともに練習ラウンドを回った石川遼は米下部コーンフェリーツアーの予選会挑戦を決めており、石川本人の口から思いを聞くことができたという。

夏場に敢行した約2カ月の欧米遠征ではコロナ禍で海外を転戦する難しさも実感した。「日本に絞って、とにかく目の前の試合に集中する」と、ひとまず国内での戦いにフォーカス。ポイントを稼いで世界ランキングを上げることは、2022年以降に海の向こうで戦えるチャンスを増やすことにもつながっていく。

4月「東建ホームメイトカップ」では中島との争いを制して優勝した。自らとおなじアマチュアVを達成し、さらなる成長を遂げた後輩との対決に「啓太くんはほっといても良いプレーをするでしょうし、まずは自分が良いプレーをしないといけない」と力を込めた。(愛知県みよし市/亀山泰宏)

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