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好スタートの裏にキーパーソン2人 小林伸太郎はパッティング上々で2位発進

◇国内男子◇パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 初日(23日)◇城陽CC (京都)◇6967yd(パー72)

35歳の小林伸太郎がボギーフリーの6バーディ「66」で回り、トップを1打追う6アンダー2位で発進した。初日2位は今年4月の「東建ホームメイトカップ」以来。シードは2017年に喪失し、リランキング対象選手とあって好位置で終えた初日に「うれしいです」と顔をほころばせた。

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「パットがすごく入った」という小林は、これまではパッティングに悩みを抱えていた。ショットで寄せてもパターが入らず、結果につなげられずにいた。

今年8月末の「Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント」予選ラウンドと、「日本オープン」最終予選会で一緒にプレーしたタンヤゴーン・クロンパ(タイ)のパッティング姿を見て、「パットが入るので、『教えてください』と頼んだら細かく教えてくれた」と突撃レッスンを受けたという。

ジェスチャーを交えながらのレッスンは、「姿勢が悪い」とアドレスを注意され、さらに握ったときに癖で折りがちの左手首を伸ばすように指摘された。

さらに、大会前日に練習グリーンで某メーカーのパター担当者とパッティング談義をしていると、「10円玉を使った練習方法を教えてもらった」。パターのフランジ(ヘッドのバックフェース部分)に10円玉を置き、切り返しで落とすという練習。「(10円玉は)ずっと乗ったままが一番悪くて、インパクトの衝撃で落としたりせずに落とす」

「テンポの可視化」を目的にした練習とし、「上りのラインとか、(テイクバックからフォローにかけての)テンポが良いと転がりが良くなる。悪いと転がりも悪くてショートしたり、強く打つとラインがズレたりする」

教わってから2時間、ホテルに帰ってから1時間半ほど「10円玉練習」に取り組み、2人からの助言が効いたとした。「あと3日間、いいゴルフをしたい。楽しく、喜びすぎず、自分の納得できるゴルフをしたい。それが目標です」。恩返しへ上々のスタートを切った。(京都府城陽市/石井操)

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