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出場決定は初日朝 池上憲士郎はセルフでモンスターコース退治

◇国内男子◇フジサンケイクラシック 3日目(4日)◇富士桜CC(山梨)◇7566yd(パー71)

出場権は試合が始まる朝に巡ってきた。29歳の池上憲士郎は初日の午前9時、コースの駐車場に停めていた車中で吉報を受けた。欠場者が出たため、待機選手から繰り上がりでフィールド入り。「正直、出られない」と思っていたゲームは、3日目を終えて首位に2打差の6アンダー2位にいる。

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「逆にそれが良かったかなと。そんなに気持ちの準備をしていなくて」。ドタバタの末にティオフした第1ラウンドは濃霧による視界不良のため2日目に順延。慌ただしかった予選ラウンドを7位で通過した。

一日中、雨に打たれたムービングデーは「前半にショットがチャンスについて貯金ができた」と3番(パー5)から4連続バーディを決めた。後半はティショットをグリーン左奥のバンカーに入れた16番(パー3)、5mのフックラインをねじ込んでパーセーブ。「68」をマークして、最終日単独トップスタートの石川遼を追いかける一番手になった。

ウェイティングからの出場により、今週はキャディをつけず、新型コロナ禍で認められるセルフプレーでコースを練り歩く。「去年も今年もあのスタイルで結構やっている」というが、「富士桜CCでは厳しい…」。標高1000mで、アップダウンのある18ホール、しかも雨のコンディションは、なかなかこたえるもの。

母・由佳理さんが大好きな漫画「北斗の拳」の主人公からつけられたケンシロウの名前も、あすいよいよ全国区に。「楽しくできれば。緊張すると思いますけど」と無欲でモンスターコースを退治する。(山梨県河口湖町/桂川洋一)

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