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「月並みですけど…」石川遼が向き合う敵 2年ぶり単独首位で最終日

◇国内男子◇フジサンケイクラシック 3日目(4日)◇富士桜CC(山梨)◇7566yd(パー71)

視界を遮る深い霧、降りしきる冷たい雨。気温は10℃台半ばに落ち込んでも、石川遼はレインウェアを着なかった。「スイングの感覚が変わるからなるべく着たくない。でも、ポロシャツ自体に速乾性もあるんで(大丈夫)。……宣伝してるわけじゃないけど!」。リーダーボードのトップを長く陣取っても、目の前の一打に必死だった。

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3人が並んだ首位からは前半のうちに抜け出した。右ラフからの第3打をピンそば1mにつけた3番(パー5)から3連続バーディ。ティショットの安定感が下支えになり、9番終了時点で単独トップに立って「68」でまとめた。

「ゴルフってすごくおもしろくて」。通算8アンダー、2019年の「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」以来、約2年ぶりに単独トップで54ホールを終えながら、浮ついた様子がない。「3日間、自分のゴルフには大差がない、ゲームプランに当て込んでいる“だけ”で。一喜一憂できない」

残り166ydの2打目を8Iでピンそば1mにつけた難関5番も、1Wショットについて「(もっと)キツめのドローを打てれば理想的だった」とこぼした。後半唯一のバーディとなった14番は、ピンのはるか手前10mからバーディパットが決まったもの。「2打目でセミラフからフライヤーしたら、奥から寄らない。冷静にジャッジしたら(3打目が)ラッキーで入ってくれた」と淡々と振り返った。

キャリアでも一番といえるスイング改造に着手してから約1年半。2019年12月「日本シリーズJTカップ」以来のツアー通算18勝目がかかる。不満を挙げればきりがないが、この3日間のパーオン率74.07%(40/54)、パーキープ率92.59%(50/54)はいずれもトップで、ショットの充実は数字からもうかがえる。

2連覇した2010年以来、大会3勝目も射程圏。「楽しみにしています。まだ18ホールもあるので。戦況はめまぐるしく変わる。最後に優勝を争っているなかの1人いられればきっと良い経験にもなる」と、富士桜CCで派手な勝負を演じてきた10年以上前とは考え方も変わった。

「相手は特別、誰というのはなくて。月並みですけど、自分自身との闘い。もし勝ったら…みたいな話はしたくないですね」と腰に手をやった。(山梨県河口湖町/桂川洋一)

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