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“まさかの棄権”から3カ月 大西魁斗のリスタートは上々

◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 最終日(22日)◇ザ・ノースカントリーGC(北海道)◇7178yd(パー72)

華々しくなるはずだったデビュー戦は、まさかの事態に飲み込まれた。5月の「ゴルフパートナー PRO-AMトーナメント」。大西魁斗(おおにし・かいと)は首位と4打差で迎えるはずだった最終日の朝、スタート前に棄権した。開幕直前のコースでの練習が、米国からの日本入国から14日間の自主隔離期間中だったことが発覚。大会との認識のズレも災いした痛恨のトラブルだった。

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優勝争いの権利を失ったあの日、思わぬ形でプロ初戦を終えた22歳は6月から下部AbemaTVツアーで奮闘していた。4試合に出場しトップ10入りが2回。「(棄権したときは)残念でしたけど、自分のゴルフの調子がずっと良くて」と再びゴルフに没頭した。

主催者推薦を受けて参戦した今大会は、「ゴルフパートナー」以来、プロとして2回目のレギュラーツアー。「感謝の気持ちでいっぱい」。3日目まで連日アンダーパーを記録し、通算9アンダー17位の成績にも、「トップ10でないと来週から出場できないので」と悔しそう。目標にはあと1打が足りなかった。米国時代から面倒を見てもらっている丸山茂樹に「トップ10に入って恩返しをしたかったんです」という。

ロサンゼルスにある南カリフォルニア大を卒業。プロ生活最初の主戦場を日本ツアーにすることを決め、春の帰国をきっかけに都内に移り住んだ。フロリダのIMGアカデミーにの門をたたいた直前、名古屋にいた小学生時代以来の日本での生活は「最高です。食べ物にも困らないですし」と実感している。「アメリカでは場所によっては治安が心配なところもあるけれど…(日本では)いろんなところに行けて楽しい」

秋以降も下部ツアーをメーンとしながら、レギュラーでの出場機会をうかがっていくつもり。「良いところにはいっているんですけど、やはり優勝がない。もうちょっと頑張りたい」。ルーキーだからといって遠慮するつもりはない。(北海道千歳市/桂川洋一)

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2021年 長嶋茂雄招待セガサミーカップ



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