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“思い出の日光”深堀圭一郎の週末はプレーヤー兼コメンテーター

◇国内メジャー◇日本プロゴルフ選手権 2日目(2日)◇日光カンツリー倶楽部(栃木県)◇7236yd(パー71)

しびれる3mのパーパット、上りのラインをねじ込んだ。深堀圭一郎は最終9番(パー5)をパーで締めカットライン上の通算イーブンパーをキープ。レギュラーツアーで3年ぶりの予選通過を果たした。終盤6番では残り116ydの第2打をウェッジでカップインさせて起死回生のイーグル。「ああいうラッキーがないとね。オッサンは」と笑い飛ばす一方で52歳の意地が光った。

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シニア入りした選手で決勝ラウンドに進出したのは他に3人いるが、日光カンツリー倶楽部と深堀とがかけ合わさると、意味合いが少し異なる。前回、当地でツアー競技が行われた2003年「日本オープン」で最終日に5打差をひっくり返して優勝。キャリアで唯一の国内メジャータイトルは「ゴルフの人生が大きく変わったひとつの試合」だという。

「ここで勝って翌年の全英オープンに出て、(PGAツアーの)メモリアルトーナメントにも招待を受けた。それでもう一回、海外に、メジャーに行きたい思いが湧いて。いろんな道が広がった。ナショナルオープンを獲ったことで、たくさんの人にそう言われることも多くなった。(日本タイトルは)重みがある試合ということを再認識した」

シニアツアーデビューから3年目の今年は、プロゴルファー生活30年という節目の年でもある。「確実に時代は変わってきていて、若い選手が出てくるのは望ましいこと。ただ、自分が変わっていく、やれることができなくなるのを受け入れるのは難しい。先輩たちが言われることが日に日に分かってくる」と年齢に抗う毎日だ。

ところで今大会は予選ラウンドの結果にかかわらず、深堀は週末のテレビ放送にプレーヤーズゲストとして出演する予定が組まれていた。プレー後はクラブをマイクに持ち替え、思い出の日光を正真正銘の選手目線で語りつくす。(栃木県日光市/桂川洋一)

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