石川遼は2年越しの連覇なるか 「全英」組は直前の一戦
2021年 日本プロゴルフ選手権大会
期間:07/01〜07/04 場所:日光CC(栃木)
夏は1カ月の英米遠征 木下稜介は20年ぶりの出場試合3連勝なるか
◇国内メジャー◇日本プロゴルフ選手権 事前情報(30日)◇日光カンツリー倶楽部(栃木県)◇7236yd(パー71)
日本ツアーで過去に同一選手が出場試合3連勝したのは9例(5人)、達成した日本人選手は青木功、尾崎将司、片山晋呉しかいない。「日本ツアー選手権」で悲願のプロ初優勝を飾り、前週の「福島オープン」ですぐさま2勝目を飾った木下稜介には今大会で、永久シードを持つ彼らと肩を並べるチャンスがある。
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直近の3連勝は20年前までさかのぼる。2000年末に2勝して賞金王になった片山は翌01年の開幕戦も制し、年をまたいで勝ち星を並べた。木下は国内メジャーの2勝目もさっそくかかる中、気持ちを波立たせるわけでもなく淡々としている。「何も考えず、目の前の試合に集中したい。意識せずに」という心構えで勝ったのもわずか3日目のことだ。
同郷・奈良の大先輩で、合宿にも招かれる谷口徹には「ここからが大事」とくぎを刺されている。「1勝目の時も言われたんですけど。『優勝した次の試合で予選落ちをしたら意味がない』と。いつもトップ10で戦えるようなプレーヤーにならないと。気を引き締めていく」。29歳にしてつかんだ2勝がこれまで苦労したキャリアの集大成だとは思わない。
今大会終了後は7月15日(木)開幕の「全英オープン」(イングランド・ロイヤルセントジョージズGC)のため渡英する。その後は8月の「WGCフェデックスセントジュード招待」(テネシー州TPCサウスウィンド)に向けて帰国せず大西洋を渡る予定だ。
同学年の松山英樹や、同じ奥嶋誠昭コーチに師事する稲見萌寧が出場する「東京五輪」は外国でテレビを眺めることになりそう。待望のメジャー、世界選手権シリーズでもっと大きな世界を見る。(栃木県日光市/桂川洋一)