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「見たことのない世界へ行ってみたい」 比嘉一貴が追う偉大すぎる先輩

◇国内男子◇アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ 2日目(14日)◇相模原ゴルフクラブ 東コース(神奈川県)◇7298yd(パー72)

「すごすぎて、どうやったら同じフィールドに立てるんだろうって思いますよね」。比嘉一貴が仰ぎ見る松山英樹の背中は大きく、遠い。東北福祉大の先輩の偉大さを知るからこそ「時間の問題だとは思っていました」というメジャー優勝の快挙もスケールが規格外で、なんだか距離感がつかめない。

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過去にはスコア誤記によるQT失敗にもめげず、アジア下部ツアーに戦いの場を求め、その後の日本ツアー優勝にもつなげたファイティングスピリットの持ち主。だからこそ、「見たことのない世界へ、僕も行ってみたい」と思いを募らせる。

後半6番から3連続バーディと終盤にたたみかけた「68」で、首位と1打差の通算7アンダー3位に浮上した。3連続のひとつ、アイアンショットをピンそばに絡めた7番(パー3)を振り返って「左ピンのワンピン(約3m)右くらいを狙ったのが、ピンより左に出て。狙ったところではなくて(バーディは)ラッキーだったけど、ミドルアイアンから上でそういう出球の違いがあって不安です」と渋い表情。“結果論”で片づけない気質は先輩とも共通している。

優勝すれば7月の海外メジャー「全英オープン」(イングランド・ロイヤルセントジョージズGC)の切符も手に入る一戦。「早く行きたいなという思いがある。これで優勝できたら一番早い。このチャンスを逃さないようにするには、それこそ不安材料を消していかないと、どこかでボロが出る」。足掛かりを得るための大事な週末を前に気持ちを引き締めた。(神奈川県相模原市/亀山泰宏)

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