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勝ったら「ZOZO」 星野陸也、比嘉一貴、小斉平優和の意欲

◇国内男子◇フジサンケイクラシック 3日目(5日)◇富士桜カントリー倶楽部(山梨)◇7566yd(パー71)

日本ツアーゴルフツアー機構(JGTO)からのメールを選手たちが受信したのは、この日の午前7時半。今大会優勝者に10月の日米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」(カリフォルニア州シャーウッドCC)出場権が付与されることが発表された。ムービングデーは8アンダー単独首位の星野陸也をはじめ、海外挑戦に意欲的な選手たちが色めき立つ一日になった。

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初日の7位から順調に浮上した星野には、ツアー通算3勝目、涙のツアー初勝利となった2018年以来となる2回目の大会制覇がかかる。「優勝したら(ZOZOに)行けると朝、(掲示物に)出ていた」というのもモチベーションになり、多彩なショットでコースを攻略した。

グリーン左手前に池がある7番(パー3)。7Iで「おさえた球で左からの風にぶつけて」ピンそば3mにピタリとつける自画自賛のティショットからバーディ。「コロナでの中断期間中、世界ランクがどんどん下がるのを気にしていた(現在142位)。早く良いを成績上げたいと思っていた。PGAツアーに行って、経験すること、やることがいっぱいある。そういう試合に出たい」と2年連続出場を望んだ。

2打差の3位につける比嘉一貴は昨年、直前まで争った出場権争いに敗れた。「ことしは日本からは出られないのかなと思っていたので、意識はありました。優勝して、確実に出られるということであれば、それを目指す気持ちは大きかった。途中は忘れてましたけどね(笑)」。わずかでも力の入った一日を「67」でまとめ、通算2勝目が視野に入った。

「ZOZO」を終えて帰国した後は、現在の状態が続けば新型コロナウイルス感染拡大防止のため14日間の自主隔離が求められる。ハードなスケジュールにも「目の前にチャンスがある以上はもちろん行きたい」と今大会のタイトルの先にあるものを見据えた。

今季、米下部コーンフェリーツアーにすでに16試合(シーズン再開後は10試合)に出場している小斉平優和は、今大会終了後に再渡米する。3部に相当するPGAツアー・チャイナから這い上がって今があるが、レギュラーツアーでのプレー経験は昨年3月の「プエルトリコオープン」だけ。4打差の4アンダー5位から出る最終日を前に「めっちゃ出たいです。ZOZOにも出られたら最高の年になります」と強い意欲を口にした。

試合途中の“異例”といえるアナウンス。大会開催決定の発表も日本時間今週の1日(火)だった。関係者によると、スポンサー各所との調整を終えたPGAツアーから、JGTOに出場枠の詳細に関する連絡が入ったのは前日4日(金)の夜。決勝ラウンドスタートの1時間半前に選手たちに周知される珍しいケースとなった。(山梨県富士河口湖町/桂川洋一)

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