「サンドセーブ率」90位→1位 土壇場に強い伏兵
2020年 フジサンケイクラシック
期間:09/03〜09/06 場所:富士桜CC(山梨)
「フェアウェイキープ率」5年連続1位 でも上には上が…/男子ツアー再開
◇国内男子◇フジサンケイクラシック 事前情報◇富士桜カントリー倶楽部(山梨)◇7566yd(パー71)
男子ツアーは新型コロナウイルス感染拡大により中断していたシーズンを「フジサンケイクラシック」で再開する。1月の「SMBCシンガポールオープン」以来の試合で、2年にまたがるシーズンの国内開催初戦。昨季の主要スタッツを振り返ってみた。
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ティショットの正確性を示す「フェアウェイキープ率」。2015年から5年連続1位と稲森佑貴の独壇場になっている。歴代最高73.69%を記録した18年には「日本オープン」最終日にフェアウェイキープ率100%をマークしてツアー初優勝も飾った。
幼い頃から自宅である鹿児島市内の練習場でインパクトを安定させる反復練習に明け暮れた。父・兼隆さんは07年「日本シニアオープン」に出場。中学生の稲森がキャディを務めた。あるホールでラフに入れてロストボールとなり、2打届かず予選落ち。フェアウェイに置けば、なくなることはない――。親子の苦い記憶もスタイルの確立につながった。
計測開始は2001年と比較的歴史は浅いスタッツだが、上には上がいる。ナンバーワン最多は井戸木鴻樹の7回。稲森の登場まで、ツアーで唯一70%超え(05年、70.32%)を果たした選手でもあった。49歳で開幕を迎え、レギュラーツアー最後のフル参戦となった2011年シーズンも1位。2年後に米国シニアメジャー「全米シニアプロゴルフ選手権」を制した。
4位のトッド・ペクは平均飛距離とフェアウェイキープ率の順位をポイント換算した数値で表す「トータルドライビング」1位。出場わずか10試合で初シードを確保した28歳が“飛んで曲がらない”部門のトップだった。
<2019年フェアウェイキープ率上位>
1/69.39%/稲森佑貴
2/65.34%/岩本高志
3/62.6%/阿久津未来也
4/61.57%/トッド・ペク
5/61.5%/松原大輔