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開催可否基準、感染予防策を明文化 ゴルフ5団体が大会運営の指針を作成

2020/05/20 18:31

日本の男女ゴルフツアー運営にかかわる国内団体による「ゴルフ関連5団体新型コロナウイルス対策会議」は20日、感染症専門家による提言をまとめた大会運営のガイドラインを発表した。中止・延期が相次ぐゴルフトーナメントの開催可否の判断基準および、実施した場合の感染対策ついて言及した。

大会開催の可否は政府および開催地の自治体の見解に従う。通常開催ができない場合は実施基準を段階的に設け、催物(プロアマ大会など)の縮小、無観客開催、非公開開催、延期・開催地変更および中止を検討する。緊急事態宣言発令中は、特定警戒都道府県では「中止するべきである」、それ以外の地域での開催についても県境を越えて観戦する観客の識別等は困難で、「当面は無観客で開催とするべきである」と明記した。

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開催時の感染予防対策として、毎日の健康チェックと行動記録、手指衛生の励行等の徹底を呼び掛けた。抗原検査、PCR検査、検温の導入、医師の問診といった各大会の医療・検査体制は所轄保健所との事前相談によって準備される。選手・関係者に感染の疑い例が出た場合は、濃厚接触者の洗い出し、集団発生のリスクを考えメディアを通じて公表する。

選手の出場については資格条件を定める各団体に判断をゆだねた。あくまで「規則制定例」として、外務省から渡航中止勧告が出ている「レベル3」地域や国への訪問歴が、出場大会の公式練習日から起算して14日以内にある場合は出場できないとするべきである、とも示した。

ガイドラインは日本野球機構(NPB)およびサッカー・Jリーグの対策連絡会議での提言を参考にしてつくられ、ゴルフトーナメント独自のリスクを明確にした。人との接触増にともない、感染リスクが高くなるクラブハウス内での食事会などを極力避けること、受付や精算時における対人業務の簡略化を推奨。また、選手・関係者が全国から集まることや、選手と観客との距離が他競技に比べて近いことを特徴に挙げ、サインやハイタッチなどファンサービスの方法の変化も促した。

来場者についてはサーモメーター等を利用した検温の実施、マスク着用を呼びかけ、各大会が手指消毒剤を設置するなど感染予防策につとめる。

対策会議は日本ゴルフ協会(JGA)、日本プロゴルフ協会(PGA)、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)、日本ゴルフツアー機構(JGTO)、日本ゴルフトーナメント振興協会(GTPA)によって構成される。ガイドラインはスポーツ庁の確認を経て内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室に提出された。監修に携わった感染症専門医の東邦大学・炭山嘉伸理事長は4月14日の提言で「ゴルフは確かに3密には当たらないと思う人が多いが、トーナメントは別」としている。

国内ツアーは開催の目途が立っておらず、現時点で早くて女子が6月25日開幕の「アース・モンダミンカップ」(千葉・カメリアヒルズCC)、男子が7月8日からの「ゴルフパートナー PRO―AM トーナメント」(茨城・取手国際GC)が初戦となっている。

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