石川遼、マスターズ出場決定に「ありがたく、うれしい」
最下位の石川遼「もの凄く、悔しいです」
「ブリヂストンオープンゴルフトーナメント」2日目、石川遼のトレードマークである爽やかな笑顔は影を潜め、ショットを打ち終わった直後、カップに沈めたボールを拾い上げる直後の表情は硬く険しいものが目立った。
ホールアウト後の記者会見で「出だしのティショットから良くなかったです。それが(心に)ひっかかったままで、自分の中では後半も良いドライバーを打てていませんでした。」と、重い口を開いた。「もの凄く、悔しいです」と、前日の会見で近藤智弘とのウェアトークについて目を輝かせていた石川の表情は、そこにはない。
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「1番でボギーを叩くと、多少はテンションが落ちてしまいます。(3打目の)アプローチもミスっぽかったですし…。2番(パー5)でも確実にバーディが獲れませんでした」と、出だしの重要性を痛感。フェアウェイやグリーンを外した後に鍵となるリカバリーショットも、「今日は最悪でした」と、すべてにおいて歯車が狂っていた様子。また、13番では枝に当たった2打目を紛失してロスト、18番でも1打目が木の裏に隠れるなど不運にも見舞われ、「(13番のロストは)信じられなかったし、18番もフェアウェイギリギリかな、と思っていたのでショックでした」と明かした。
「中学に上がってからは打っていないかも」という、この日のスコア『86』。「久しぶりに糸が切れたようなゴルフになってしまいました。途中からパーがとれなくなって、(同組の)手嶋さんや近藤さんに申し訳なかったです」
次戦は、プロツアー6戦目となる「三井住友VISA太平洋マスターズ」(11月8日~)への出場を予定している。「これまでで完璧な状態で挑みたいです。今、ちょうどスイングが良くなっている途中だと思うので、その良さをもっと伸ばしたい。楽しみです」と意気込んだ。難度の低いコースセッティングにより、バーディの量産が期待されていた今大会。最下位で予選落ちという悪夢を見た石川が、3週間後にどこまで“完璧な状態”に近づけてこられるか。