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ゴルフ練習を卓球で 星野陸也のステイホーム/いまどうしてる?

新型コロナウイルス感染拡大の影響でシーズンが中断中のプロゴルフツアー。年始を振り返ると、星野陸也は1月から環太平洋地域での遠征に出向いていた。米ツアー「ソニーオープンinハワイ」を手始めに「SMBCシンガポールオープン」、タイでのアジアンツアー予選会、「ニュージーランドオープン」、「バンダル・マレーシアオープン」と5試合に出場。耳に飛び込むニュースが次第に深刻化するのを肌で感じ、3月中旬に帰国してからは多くの時間を茨城県内の自宅で過ごしている。

直近の出場試合だった3月のマレーシアでのアジアンツアーでは、プレーオフ進出に1打及ばず4位に終わった。「惜しくて、ホントに悔しくて。日本に帰ってからめっちゃ練習しようと思っていたんです」。そうは言っても、アジアを転戦中、会場でマスクが配布される光景などを目にしていたことから、時間の経過とともに事態が悪化する様子は手に取るようにわかった。「日本に帰った頃にトイレットペーパーがないという話を聞いたり、(1月に行った)シンガポールの入国が厳しくなったりして、ああ、ヤバいんだ…と感じました」

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帰国後は予定していた練習計画も、プライベートでのゴルフの予定も多くが頓挫した。「めっちゃヒマだ」。そんな時、頭に浮かんだのが学生時代に親しんだ卓球で体を動かすこと。2月中旬、本格的な卓球台を求めてリサイクルショップなどを巡り、ついにはインターネットショッピングでポチッとしていた。3万円というリーズナブルな価格を喜んだが、自宅に届いてから“組み立て式”であることが判明。国際規格サイズの台を、説明書を片手に知り合いの力を借りて作り上げ、普段トレーニングで利用する屋内スペースに置いた。

実は水戸第二中時代は卓球部に所属。「サッカーも水泳も、運動がとにかく好きで。でもゴルフもやっていたので、団体スポーツは試合にも出られずチームに迷惑をかけてしまう。最初に入ろうと思ったテニス部は定員オーバーで断られたので、ケガも少なそうな卓球部に入りました」。とはいいつつ、次第にのめりこみ、勝手に“朝練”まで始めるハマりよう。「当時はゴルフより卓球に研究熱心で。手首を痛めるくらい…。ギリギリまで部活に出てから電車に飛び乗って家に帰り、ゴルフは夜に練習するものでした」

“ステイホーム”の呼びかけのもと、ラケットのスイングに熱中する日々が再び来ようとは…。家族らを相手に楽しんではいたが、だんだん(ちょっぴり)飽きてきた。そういえば、とある先輩プロが言っていた。ゴルフクラブのフェースにラバーを貼ると、すごいスピンがかかるって…。だから作った。それで卓球のボールを打ってみると、ゴルフボール以上にバックスピンがかかって、おもしろい! 自身のツイッター(@riku20h)でトリックショットも公開し、大反響を呼んでいる。

一見、遊んでいるようで、「ゴルフにも、ためになっているような気がしている」そうな。

「卓球のスマッシュは、体のパワーをボールに伝えてインパクト直後に“押す”動き。スピンをかけるのはヘッドスピードを上げつつも球を遠くに飛ばさない、ボールを“切る”動き。どちらもゴルフのショットで必要な動きだと思うんです」

「アプローチのスピンって、ヘッドの重さを活かしてウェッジを走らせるんですが、手を先行させて走らせると、“ポッコン”(ボールがフェースに乗らず、高く上がるミス)してしまう。ヘッドの重さを利用して、ある程度のスピードを出して、タイミングよくフェースに乗せないと、プロのようなスピンはかからない。同じようなことが卓球にもあるみたい」

国内ツアーは昨年優勝した6月の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」までの中止が決まっている。「(福島オープンは)ディフェンディング大会で、しかもお世話になっているスポンサーの主催試合だったので残念。でもこの状況は世界で一緒。自分が感染したら、誰かに迷惑がかかる恐れがある。やるべきことは、みんな同じです」と受け止めている。「でも逆に言うと、こんなに家にいられることもめったにない。試合ばかりだと、考えられないことも多すぎる。家にいないとできないことがある。今だからこそ、自分にできることをやりたいですね」(編集部・桂川洋一)

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