ぶちょーがキモ顔で提案「トップトレーサー・レンジだ!」…はい?
男子プロらがジュニアレッスン 石川遼と弾道対決も
2020/02/02 18:00
伊澤利光のおいで男子プロの伊澤秀憲は1日(土)、横浜市内のゴルフ練習場「横浜旭ファミリーゴルフ」でジュニアレッスン会を行った。同学年で小学生時代から交流が深い石川遼、小袋秀人も参加し、小中高生の男女計15人を指導した。
レッスンのメニューづくりからプロが主導したイベントは、アスリートが師事する専門トレーナーの講座で始まった。準備運動からジュニアには普段なじみの薄い、肩甲骨や関節の動きを意識したストレッチをはじめ、スイング中に使うべき体の部位をアドバイス。その後は3人の男子プロがそれぞれ参加者全員のショットを見ながら直接、言葉を送った。
「ボールが右に曲がる」悩みを持つ高校2年生のスイングを見た伊澤は「普段、右足を左足の上に組んで座ることが多いのでは?」と指摘。ズバリと当てられ、驚くジュニアに「球が右に行く要素は、私生活にもあるかもしれない」と伝えるなど、ヒントは多岐にわたった。
レッスンの後には練習場が昨年導入した弾道計測システム「トップトレーサー・レンジ」を活用して、デモンストレーションを実施。ネットに突き刺さる小袋の豪快な1Wショットは、打席後方に設置されたディスプレイの数値で300ydを軽々と超え、父兄からも感嘆が漏れた。
プロのサインボールをかけたジュニアとのニアピン対決も、同じシステムを使って行われた。場内の120yd先のピンを狙いつつ、画面上では周囲を池に囲まれた浮島グリーンをシミュレート。石川の最後のショットがピンに最も近い1m強を計測し、トッププロの面目を保った。
石川は多くの人の目の前でボールを打ったジュニアをねぎらいながら、「緊張したときにどういう結果になったかを忘れないでほしい」と話した。
「僕もみんなと同じです。でも『緊張したから失敗した』というのは自分の技術を“棚上げ”した言い訳になる。それに、僕は緊張していないときの方が明らかに結果は悪い。優勝したときは最後にいつも手が震えて、吐きそうになっているんです。緊張の中で自分のクセを学び、自分のことを勉強してほしい」と実体験を交えた考えを披露。将来のライバルたちへエールを送った。