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ダボから4連続バーディ 石川遼は体調不良も「67」

◇国内男子◇カシオワールドオープン 3日目(30日)◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知)◇7335yd(パー72)

見慣れた光景となったラウンド後の居残り練習。石川遼は体調がすぐれなかった前日2日目の午後、そのルーティンワークを行わず、すぐに宿舎に帰った。その晩は午後8時に眠りについたという。迎えた翌日のムービングデー、のどの痛みと鼻水に悩まされながら「67」をマークするから、ゴルフはやっぱり分からない。

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トップとは5打差、通算10アンダーの7位タイに順位を終盤押し上げたのは、圧巻の4連続バーディ締めだった。15番で3mを沈めて口火を切り、約310ydに設定された16番では向かい風のなかを1Wで1オンさせた。追い風に変わる続く17番、18番(パー5)は1Wで距離を稼いで勢いを緩めず、最後は2mのパットをカップに沈めて安どした。

体調不良により前日のインタビューはキャンセルしていた。2日ぶりにメディア関係者の前に姿を見せ「(体調は)日に日に悪くなっていく感じ。でも、のどと鼻だけなので。見ての通り、プレーには支障がありません。なんの言い訳になりません」と苦笑いした。

7月の「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」以来の4連続バーディは、後半11番(パー3)でバンカーショットのミスからダブルボギーをたたいた後だっただけに、カムバックが光る。1ホールの大たたきは「“リミッター”が多少、外れるというか。行くしかない感覚にさせてくれる」ことにもつながる。この日はその開き直りが吉と出た。“ワンオンチャレンジ”を求められた15番は「自分のミスの幅を考えるとリスクはありました。でも、1Wショットを試してみたい感覚はあった」。優勝争いから脱落しかけた場面で積極策が奏功した。

今大会は2009年、15年、17年に2位に入った。13年からは主催のカシオ計算機と所属契約を結んでいる。優勝がないことがいつも心苦しい。「自分のピッチマークを直すとき意外とキツイ。頭が下がるので…。あとティアップも」というが、今季3勝目の可能性はキープ。「(ショットの調子は)勝てるか、勝てないかというところまではもう少し。でもきょうの上がりができて、あしたはギリギリ分からないところで終われた。きょうやったことをあした、もっと上位で試したい」

この日もすぐにコースを去った。もちろん、最終ラウンドと逆転を見据えての休養だ。(高知県芸西村/桂川洋一)

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