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「集大成の感じで」 阿久津未来也は初Vへ4打差を追う

◇国内男子◇マイナビABC選手権 3日目(2日)◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7200yd(パー72)

5位から出た阿久津未来也(あくつ・みきや)が6バーディ、2ボギーの「68」で回り、通算11アンダーの6位タイで最終日に進んだ。後半13番からの連続ボギーで沈みかけたが、上り4ホールで奪った2つのバーディで首位に4打差。初優勝に望みをつなぎ、「何とか踏ん張ることができた」と表情を和らげた。

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「ティショットが酷くて辛かった」というこの日は、フェアウェイキープ率36%と低迷。それでも前半に3つ伸ばして折り返したが、途中のリーダーボードに目を向けると、トップ組の小平智が「62」で通算13アンダー首位に立っていた。「やっぱり来るか…と」。バーディを求めたその矢先、13番から手痛い2連続ボギーをたたいたものの、15番と最終18番のパー5で2.5mのチャンスを決めた。

「最終日も間違いなく伸ばし合いになると思う」と予想。これまではビッグスコアを出せないことがウィークポイントだったが、下部のAbemaTVツアーで得た経験が意識を変えた。今季は4月の「ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山 2019」3日目で「63」、前週「JGTO Novil FINAL」初日に「62」などビッグスコアをマーク。弱点に感じていたバーディ合戦にも、「やだな、という感じはない」と言い切る。

成長した点としてあげたのがグリーン上だ。「良いときのパットの打ち方が継続できるようになった」と安定感が増した。さらにアプローチのバリエーションも増えたことで、「パーを拾えるようになったこともビッグスコアにつながっている」と自己分析した。

現在の賞金ランキングは66位と、初めての賞金シード(同65位まで)を狙えるポジションにもつけている。まずは次週「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」の出場権が得られる10位以内を目標にするが、「ちょっと早いですけど、今年の集大成の感じでいきたい」と最終日を見据えた。(兵庫県加東市/塚田達也)

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