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岩田寛の複雑なショット評「気持ち悪くないと、逆に気持ち悪い」

◇国内男子◇マイナビABC選手権 2日目(1日)◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7200yd(パー72)

首位タイから出た岩田寛は4バーディ、1ボギーの「69」で回り、通算10アンダーでその座をキープした。プレー内容については「ボチボチです」との評価ながら、2015年「セガサミーカップ」以来となるタイトルに前進。3日目は首位に並ぶチョ・ミンギュ、2打差を追うハン・ジュンゴンの韓国勢と最終組をともにする。

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初日は不振だったティショットについては「昨日よりは感覚が良かった」と振り返り、36%だったフェアウェイキープ率は64%に改善。対してグリーンを狙うアイアンショットは「昨日のほうが良かった」と評価は割れ、「急に悪くなるので、まだ分からない。気持ち悪さはずっとある」と、首位にいる今もショットの状態を見極めきれずにいる。

ツアー通算2勝の実績がある岩田だが、ショットについては「気持ち悪くないことが今までにない」と言い切る。打つ前に「ミスのイメージが先に出る」ことがその根底にあり、長く抱えてきたネガティブな感覚は、いまや「気持ち悪くないと、逆に気持ち悪い」という日常的なものになった。

完璧を求めるタイプであることは否定する一方で、「僕の中で、イメージをしている何かがあるんです」と訴える。身体の動かし方や、インパクト時のクラブヘッドの入り方、球筋にわたる総合的なもので、「そこからかけ離れるとダメージがすごい」。調子を落としていたという夏場には、「ショットの調子が上がらなくて、気持ち的にも沈んでいた」という。

4季ぶりのタイトルがかかる決勝ラウンドに向けては「明日考えます。一つ一つやっていくしかないですね」と話すにとどめた岩田。理想のスイングに向けて、週末も無心でクラブを振り続ける。(兵庫県加東市/塚田達也)

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