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後方にクラブをポーン 手負いの池田勇太が見せた“技ありの一打”

◇国内男子◇トップ杯東海クラシック 初日(3日)◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知)◇7295yd(パー71)

手負いの池田勇太が、最終9番で披露した技ありの一打でバーディをもぎ獲った。強風により上位のスコアが伸び悩む中、4バーディ、1ボギーの「68」として3アンダーの3位発進。首位に1打差の好スタートを決めた。

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4週前「フジサンケイクラシック」のプロアマで右足を痛め、かばいながらスイングを続けたことで左肩に痛みが発症。この日は後半3番からの2連続バーディで上位争いに加わったが、「そのへんから腕がもたなくなってきた」とショットに影響が現れはじめる。その中で迎えた9番では1打目をフェアウェイに運んだが、ボールはディボット跡の先端に止まる不運。万全からは遠い肩の状態もあり、残り168ydのショットを前に表情を曇らせた。

ここで9Iを振り抜いた池田は、フィニッシュを止めずにクラブを大きく後ろに放り投げた。一見すればミスショットのようにも見えたが、ボールはピン右1mにピタリと止まりギャラリーの歓声を誘った。

聞けば、「悲鳴をあげていた」肩への負担を減らすために、最初からクラブを後方に離すイメージでスイングをしていたという。「(ボールが)ディボットの内側に止まっていたし、クラブが抜けないと思っていたので。打ったら離そうかなと、そういう気持ちで打っていました」。

故障を抱える中でも“プロの技”でピンチを切り抜けた。2日目への流れも作ったバーディフィニッシュ。「明日もどういうコンディションになるか分からないけれど、それでも根気強くやりたい」と自らを鼓舞した。(愛知県みよし市/塚田達也)

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