キヤノンがゴルフ業界に新規参入 写真と動画が撮れるレーザー距離計を発表
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(東京都港区)は20日、初のゴルフ用レーザー距離計「PowerShot GOLF(パワーショット ゴルフ)」を7月下旬に発売すると発表した。
ことし3月に行われたジャパンゴルフフェアでお披露目され、一眼レフカメラやミラーレスカメラを筆頭に様々なデジタル機器を開発・販売しているキヤノン株式会社(東京都大田区)がゴルフ市場に新規参入するということで、話題となっていた。参入のきっかけとなったのは、2020年に発売した写真と動画が撮れる手のひらサイズの望遠鏡「PowerShot ZOOM」。距離測定器に見た目が似ている同製品をもとに、ゴルフ好きの社員が集まってレーザー距離計の企画開発がスタートしたという。
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今作の最大の特徴は、撮影機能を搭載していること。プレー中の写真撮影や測定距離を写し込んだ静止画と動画の撮影が可能だ。計測した距離データを撮影してメモリーに保存し、画像や動画をもとにラウンド後の振り返りをしたり、プレー中の同伴者やトーナメント観戦中にお目当ての選手を撮影したりとレーザー距離計の用途拡大を目指している。
そのほか、ミラーレスカメラで培った技術を活用し、電子ビューファインダー(EVF)を採用。液晶の視認性を追求し、直射日光下でも明るくクリアな表示を実現した。また、ファインダー内の倍率は6倍と12倍の2種類を用意。ズーム機能によりピンフラッグやボールなどの小さな目標物でも捉えやすく、スピーディーに測定することができる。
本体はメモリーカードを含めて約151gと軽量かつ片手に収まる大きさで、女性用ウェアの小ぶりなポケットにも入る設計。軽量で小型なボディは一般的に手ブレしやすいとされているが、今作は本体の揺れに合わせてレンズを移動させる手ブレ補正機能を搭載し、正確な測距をサポートする。そのほか、突然の雨にも対応できるIPX4相当の防滴機能を備え、ピンフラッグまでの距離を測定すると振動で通知してくれるバイブレーション機能も完備している。
直線距離だけでなく、コースの起伏や高低差を加味した距離の測定も可能。スロープ機能をオフにすると本体側面のランプが点滅し、競技でも使用できる。測距範囲は約7yd~800yd。付属のマイクロSDカードの撮影可能枚数は約200枚。動画一回の撮影上限時間は59秒。価格はオープンプライス。公式オンラインストアでの販売予定価格は、税込5万1700円。問い合わせは、キヤノンお客様相談センター(0570-07-9224)まで。