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記者がゴルフフェアに潜入取材 26gシャフトに天井トラックマン!?

2024/03/09 15:52

神奈川県のパシフィコ横浜で開催中の「ジャパンゴルフフェア(JGF)」(3月8日~10日)に、入社2年目の筆者が9日、潜入取材。未発表のギアや、気になるアイテムを現地で調査してみた。

「ゼロスピーダー」お前はいったいどこまで軽くなるんだ…

思わず足を止めたのは藤倉コンポジットのブース。「FUJIKURA」のロゴが入った法被を着飾った女性が、見慣れないシャフトを手にしているではないか。

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7日に情報解禁されたばかりの「DIAMOND SPPEDER(ダイヤモンド スピーダー)」だ。「最先端カーボン繊維『M40X』に加え、高強度で弾道率の高い繊維『M46X』をダブルで積層しています。前作を超えるインパクトの強さでボール初速アップを…」

とうとうと説明を受けたが難しくてなかなか頭に入ってこない。ただ、「繊維が凄いんだろうな」というのは伝わった。同社史上最少トルクを実現したというが、そもそもトルクって何だっけ?あとで調べないと…。

ブース奥に行くと、何やら秤(はかり)があってシャフトが載っていた。デジタル数値は26.1gの表示。横にあった消しゴムの26.7gより軽い。それだけ軽いシャフトということか。

シャフトには「NEW ZERO SPEEDER(ゼロスピーダー) CONCEPT」の文字が入っており、同社人気の軽量シャフトの試作品のようだ。塗料の軽量化で前作より3g軽くなり、同社史上最軽量のシャフトに仕上がったという。

このシャフトは新製品のリリース記事を片っ端から書いている私も知らなかった情報。やっぱり現場に来ると、こういう未発表ネタが得られるのだなと、ちょっぴりうれしくなった。

需要が拡大中? 距離測定器が雨後のタケノコ状態

会場内を散策していると、距離測定器メーカーのブースが多いことに気づく。いわゆるレーザー式もあり、GPS式もあり、その特徴もメーカーによって様々。ゴルファーの測定器需要が確実に増えているのだろうと推測できる。

気になったが日本の大手精密機器メーカーである「Canon(キヤノン)株式会社」の距離測定器。キヤノンが測定器を参考出展するとは初耳。その「Power Shot GOLF」と名の入った測定器を試しに使ってみると、ただのレーザー距離計ではなく、カメラに近い性能も備えていることに気づく。

測っている画像を撮影でき、メモリーに保存することもできる。またズーム機能もあり、細かな部分までレーザーを当てられるというのだ。さすがカメラのキヤノンと思わせる一品だ。

続けて立ち寄ったのは、イメージキャラクターである女子プロのイ・ボミ(韓国)の看板が目立つR2Gのレーザー式距離測定器「MATE PRO(メイト プロ)」だ。驚くのは業界初の測定技術「三角距離機能」を搭載していること。

ピンまでの距離を測る基本的な機能に加え、同伴競技者とターゲットの距離や、ハザード間の距離など“3点間距離”が計測できるのだ。何がいいって、カート位置から自分のボールとピンまでの距離が測れるので、プレーファーストにもなるし、面倒くさがり屋の私にはとても魅力的に映った。

女子プロの岩井千怜が開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」で勝った時につけていた腕時計も気になっていたので、GARMIN(ガーミン)にも立ち寄ってみた。

聞くと同社アンバサダーの岩井姉妹は、ゴルフ専用モデルではなく、フラッグシップモデルである「fenix 7s pro」を着用しているという。ゴルフのほかにランニングや筋トレ、サッカーなど100種類以上のアクティビティに対応し、マラソンのトップ選手なども着用するといういわゆるアスリート御用達の腕時計だ。

優れたGPS機能はもちろん、運動中の心拍数も正確に測れ、自分に合ったトレーニングが把握できる。さらにストレスレベルや睡眠の質を測定することができ、日常的な使用も意図している。まさに女子プロ界きってのアスリート姉妹である2人にピッタリのモデルだろう。

ついにここまできたか!「天井型トラックマン」

会場内でそのオレンジカラーがひときわ目立っていたのが、弾道測定器「トラックマン」のコーナー。ブース内で何やらみんな上を見上げている。

首のストレッチではない。なんと、トラックマンが天井に張り付いているのだ。スタッフによれば、「天井設置型の新モデル『トラックマン iO』です」とのこと。

「同モデルに搭載した光学強化レーダー追跡(OERT)技術は、レーダーと高速赤外線イメージングを組み合わせた最新テクノロジーです」と説明を受けたが、要するにインパクト直後のボールを高速赤外線カメラで計測しているという。

マーカーや特別なボールを使わずとも3Dスピンやスピン軸などの正確なデータを計測できるという。モニターではインパクト時のヘッドとボールの動きを、ディンプルが見えるほどの解像度でもってスロー動画で確認できるからすごい。

地面設置型では打つ場所からスクリーンまでの距離が最低300cm必要だったのに対して、新モデルは最低250cmでショットが可能となった。省スペースでインドアゴルフが楽しめるわけだ。天井にトラックマンがついているって、なんかオシャレ…って思ってしまうの、私だけ?

見るもの聞くもの全て新鮮なモノばかりだったゴルフフェア2024。あす(10日)まで開催しているので、皆さんも会場に足を運んでみては。(編集部・仮屋美遊)

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