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2019年 マスターズ
期間:04/11〜04/14 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)

最難関になるか 改造された5番・495ydの行方

2019/04/11 11:45

◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前情報(10日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)7475yd(パー72)

オーガスタナショナルGCの18ホールの総ヤーデージは今年、2008年以来11年ぶりに改訂された。5番ホールが40yd伸び、7435ydから7475ydに変更となった。コースの西側に位置する打ち上げのパー4で、フェアウェイ左サイドのバンカーがティショットのエリアを限定し、2段グリーンが待ち受ける。前年までは455ydだったのが、今年はティエリアを後方に新設して495ydになった。

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4番グリーンのすぐ後ろにあった以前のティエリアは、跡形もなくなっていた。林が近く、うっそうとしていたティ周辺は美しく整備され、舗装された通り沿いにアザレアの花が並ぶ。改造ホールを練習ラウンドでプレーした松山英樹は「(第1打の)見た目は前とあまり変わらなかったが、実際に打ってみると距離が長かった。そのギャップが難しい」と第一印象を口にした。

左サイドのバンカーには、ビッグドライブで「入ることはある」という。そのワナを避けてフェアウェイに置いても、開幕2日前の練習ラウンドでは2打目で6Iを握った。今平周吾で「3UTか(第1打が)良ければ4アイアンくらい」というから、バーディチャンスを作るのは実に難しくなった。

ロリー・マキロイ(北アイルランド)の見通しは「これまでドライバーを打つ必要がなかった選手もドライバーを握るだろう」というもの。単純に距離が長くなったのが理由ではなく、近年のロングヒッターのナイスショットは右サイドの林までボールが転がってしまうことがあったという。第2打は寒い日は4Iを使い、温暖な日には7Iで打ったというから、柔軟な対応が求められそう。世界ランキング1位で大会を迎えるジャスティン・ローズ(イングランド)は「4番(240ydパー3)、5番は歴史をひも解いてもタフなホール。5番は今のところ最も難しいと思う」と予想した。

タイガー・ウッズも「本当に長い。(フェアウェイ)バンカーは相変わらず深いまま。入れてしまったらグリーンに乗せられない」と難度が上がるとの見方に同意した。ただし、22回目の出場を控えるベテランは、この「495」という数字が毎日、同じとは限らないと推察した。

「どうセッティングされるかが興味深い。雨が降って地面が軟らかくなったから、フェアウェイはボールが転がらない。そんな状況で毎日495ydに設定されるだろうか。7番ホールみたいに、ティを前に設定してプレーさせることがあると思う。たまに1番でもそういうことがある。暖かい日は後ろに下げたりもする」。期間中の天候は不安定な予報が出ている。「すばらしい仕事をしてくれるはず」とマスターズ委員会のフェアなテストを期待した。

5番ホールの難易度は1942年以降のデータでは18ホール中5番目の難しさ(平均スコア4.26)で、2018年大会は6番目(同4.164)だった。この数字はどう変化するだろうか。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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