2014年 WGC HSBCチャンピオンズ
期間:11/06〜11/09 場所:シェシャンインターナショナルGC(中国)
「亜当 斯科特」って誰だ?ゴルファーの中国表記はこうなる
サッカーは中国語で「足球」、テニスは「網球」。ではゴルフはとういうと「高尓夫(球)」だ。いわゆる外来語、日本でカタカナことばの固有名詞は、ほとんどが漢字の読みを充てて表記される。上海のハイウェイ脇に掲げられていた看板にあったフォルクスワーゲンの車も同じだった。
漢字を使う日本人にとってはシェシャンインターナショナルGCで行われている「WGC HSBCチャンピオンズ」のリーダーボードは、なんとなく親しみがある。世界のトッププレーヤーの漢字表記はこんな具合。どのくらい読めるだろう?
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亜当-斯科特/伊恩-保尓特/馬丁-凱梅尓/亨利克-斯滕森/喬丹-斯皮思/李-維斯特伍徳/瑞奇-福勒/塞尓吉奧-加西亜/斯汀-羅斯
<正解は…>
アダム・スコット/イアン・ポールター/マーティン・カイマー/ヘンリック・ステンソン/ジョーダン・スピース/リー・ウェストウッド/リッキー・ファウラー/セルヒオ・ガルシア/ジャスティン・ローズ
固有名詞でないゴルフ用語は、漢字から意味を読み取れるものも多い。ホールは「球洞」、スコアは「得分」。道具でいくとクラブは「球杆(球棒、球竿だったりもする)」、ウッド系は「木杆」だからアイアンは当然「鉄杆」になる。グリーンは緑、ということはなく「果嶺」や「終打地区」。フェアウェイは「球道」というから、ボールをラフ(粗草区)に入れずに進んでいけば、なんだかカッコいいことになる。
ホールインワンは「一竿進洞」、パーは「標準竿」。バーディは「博帯」、「小鳥球」という。スライスやフェードは「右曲球」、フック&ドロー系は「左曲球」。日本人でもビギナーにはこっちの方が分かりやすそうだ。ただし、レフティの巴巴-沃森(バッバ・ワトソン)がスライスボールを打ったら「左曲球」らしい。
ギャラリー整備のスタッフが手にする「お静かに!」のボードには「請安静」の3文字。「中途亭」はコース内にある休憩所、いわゆる茶店だ。
そして、選手たちがトラブルに陥った時に駆け付ける競技委員(ルールオフィシャル)が乗っているカート(球車)には英語で「Rule」と書かれた下に「裁判」とあった。すぐに納得いったけど、なんだかすごく身の引き締まる思いがして…。(中国・上海/桂川洋一)
桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール
1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw