<選手名鑑203>ケビン・チャッペル
2014年 CIMBクラシック
期間:10/30〜11/02 場所:クアラルンプールG&CC(マレーシア)
マークは忘れずに 連日のプリファードライでペナルティ申告
米国男子ツアーの新シーズンの第4戦「CIMBクラシック」はアジアンツアーとの共催競技としてマレーシア・クアラルンプールG&CCで行われている。2日目を終えてビリー・ハーレーIIIが通算10アンダーでトップ。2打差の2位にケビン・ストリールマンとともに並んでホールアウトしたはずのケビン・チャッペルは、ラウンド後に自身が犯したルール違反を申告し、7アンダー3位となった。
問題となったのは16番ホール。連日夕方から夜にかけて強い雨が降るクアラルンプールでは、初日、2日目とプリファードライのローカルルールが適用されている。プレーヤーはフェアウェイにあるボールに関しては、ティペグなどでマークをしてから拾い上げ、泥などをふき取ってからプレースすることが可能。しかしチャッペルはこのマークを怠ってしまった。
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「その場で競技委員は呼ばなかったんだけれど、相談せずにフィニッシュするのがベストだとは思わなかったから。スコアカードに記入する前に申告した」。1罰打を受け、当該ホールのパーはボギーに、リーダーボードのスコアは「67」から「68」に訂正された。
現地のスタッフによれば、雨季のアジアンツアーではたびたび同様のルールが採用されるが、東南アジア地域などに馴染みがなかった選手ほど、受けやすいペナルティのケースだという。あまりに連日のことで、忘れられてしまうことが多いとか。上位でプレーしているだけに、まだ2日目だったことが救いかも。(マレーシア・クアラルンプール/桂川洋一)
桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール
1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw