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2014年 ノーザントラストオープン
期間:02/13〜02/16 場所:リビエラCC(カリフォルニア州)

「それが入るか?」石川遼はグリーンを攻略できず予選落ち

グリーン上のボールを石川遼は何度も恨めしそうに見ていた。カリフォルニア州のリビエラCCで開催中の米国男子ツアー「ノーザントラストオープン」2日目。第1ラウンドで119位タイと出遅れた石川は、3バーディ、3ボギーとスコアを伸ばせず、通算4オーバーのまま出場2戦連続で決勝ラウンド進出を逃した。

前日に突如崩れたドライバーショットは一気に復調。しかし、この日はパッティングの不出来が足を引っ張った。序盤11番(パー5)でバーディを先行させて迎えた16番(パー3)で、1メートルのフックラインが読めずにパーパットを外し、流れを逸した。

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「完全に読み間違い。自信もあったんでしっかり打ったから『う~ん』という感じだった」

その後もショットで安定したチャンスを作れど、5メートル前後のパットがことごとくカップ際をすり抜けて行く。そしてこの日3つ目のバーディ、終盤8番でパットを決めた直後にトボトボと歩き出したのは、予選カットラインに遠く及ばなかったからではない。

「最後は左に抜けて外れると思ったのが、切れて入った。だから入ってもすっきりしないというか…『それが入るか?』という感じ」。

2009年にPGAツアーデビューした同大会は今年で6年連続の出場となったが、これで3度目の予選落ち。苦手意識を払しょくできないままコースを去ることになり「ボール側から読んだときと反対から読んだときとラインの見え方が違う。そこがコースの良さだと思うし、ピンポジションの良さだと思う。そこに勝てなかった。感覚がズレているのか、どう合わせれば良いのか。1年後の宿題ですね」と、肩を落とすばかりだった。

石川はエースキャディのサイモン・クラーク氏とのグリーン上での約束ごとがある。コンビを組んだ昨シーズンが開幕してすぐにサイモンは「リョウの方がラインを読むのが上手い」と認めた。だから試合中、石川の背中越しで彼が一緒にラインを読むことは滅多にない。「安定したストロークをする」、「絶妙なタッチを出す」より、“ライン読み”が石川のパッティングのこれまでの生命線だったという。

しかし今大会の“敗戦”の中には、スポットで起用した佐藤賢和キャディの読みの方が冴えた場面があったと言い「ショットが良いだけに…。あとはグリーンを読む力、イメージの出し方か、何か変えないといけないのかな」と、顧みるきっかけも生まれたようだ。

次週「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」は出場権が無く、27日(木)開幕の「ザ・ホンダクラシック」で仕切り直す。これまで相性の良かった東海岸のグリーンで、変化は生まれるだろうか。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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