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2014年 ファーマーズインシュランスオープン
期間:01/23〜01/26 トーレパインズGC (South)(カリフォルニア州)

トーレパインズの記憶と共に

カリフォルニア州ラ・ホヤにあるトーレパインズGCは、太平洋に面した景観美しいパブリックコース。しばしば霧が立ちこめる幻想的な雰囲気と、コースのロゴマークにもなっている独特の形をした松が人々の目を楽しませる。この地では、1968年から世界ジュニアゴルフ選手権が開催されており、91年にはタイガー・ウッズ(当時15歳)が15歳~17歳の部で優勝。のちに同コースで8勝を挙げているが、先週はプロ転向後初めてとなるセカンドカットに引っかかり、大会連覇を懸けて日曜日にプレーすることは叶わなかった。

優勝したのは28歳のスコット・ストーリングス。11年の「グリーンブライアークラシック」、12年の「トゥルーサウスクラシック」に続くツアー3勝目をマークした。ストーリングスの転機は12歳(97年)の時だった。当時、野球少年だったが彼が父と一緒にテレビで見ていた「マスターズ」。画面の中でウッズが2位に12打差をつける完勝で、初のメジャータイトルを獲得していた。ストーリングス少年はその時に決意したという。「僕も同じことをやりたい」と。直後にそれまでやっていたすべてのスポーツを辞め、ゴルフだけに専念した。

1年前の「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」では、最終日に5打差の首位でスタートしながらも、最終18番(パー5)で2打目を池に打ち込み、1打差でプレーオフに進めず敗れ去った。今年の「ファーマーズインシュランスオープン」最終日、首位タイで迎えた18番(パー5)の第2打を前に、ストーリングスの脳裏には鮮明にその時の記憶が蘇っていたという。「しかも、球のライもよく似ていたんだ」。

それでも、2打目を刻むことは選択肢に浮かばなかった。「プレーヤーとして、欲しいものは“勝つチャンス”なんだ。1年前のヒュマナでは不運にも池に入れてチャンスを失ったけど、それでも勝つためにプレーをしていた。(今回の状況なら)4番アイアンでグリーンに載せて2パットで勝たなければいけない。PGAツアープレーヤーなら、みな同じことをするはずだよ」。失敗を恐れず、果敢に挑戦する姿勢が、勝利の女神を振り向かせた。

大会最終日、会場にはたくさんのギャラリーが訪れていた。特に子供たちの多さが印象的だった。中には日本人の姿も見られ、彼らは懸命に石川遼松山英樹に声援を送っていた。PGAツアー初優勝を目指して必死の戦いを続けていた石川と、怪我からの復帰戦にもかかわらず全力プレーで上位を追い続けた松山たち2人の雄姿。彼らの姿は、子供たちの脳裏にくっきりと焼き付いたに違いない。ウッズの勝利に天命を感じた、あの日のストーリングスのように。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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